MR編
百三十四話 神速の剣戟
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く発光し、システムアシストを受けたアスナの腕が一気に突き出される。
細剣 四連撃技 《カドラプル・ペイン》
誰もが、その瞬間絶剣へのSSのクリーンヒットを予想しただろう。実際、其れは殆どの者にとって疑いようもない事だと思えた。
……その場に居た、ほんの数名の者達以外にとっては。
彼等其れが分かったのは、彼等が絶剣の“目”を見ていただからだ。その瞳が、間違いなく……
「(いや……!)」
「(おいおい、マジかあの嬢ちゃん……)」
アスナの剣の剣尖を、捕えていたからだ。……その瞬間、残像だけを残すような超高速で、絶剣の剣が動いた。
その全ては、ソードスキルによって速度、威力共に増幅されたアスナの新即と言っても過言ではない四連突きを的確に弾き、反らし、そうして結果的に絶剣は、本当に通常技のみで、アスナのSSを躱し切って見せた。
そしてリョウ、キリト含むその場に居た全ての人物が驚きに固まる中、アスナにほんの少しの。けれど決定的に致命的なスキル後硬直が発生する。
「すぅ……やぁっ!!」
その瞬間、この試合に置いて初めて絶剣が凛とした高い気合いの声を上げ、同時に青紫色の光の帯を引いて引き絞られた剣が、一気に五連続で突き出された。
軌道はアスナの左肩を捕えてから、瞬時に右下への連続突き。片手剣スキルに置いて、この軌道に見覚えは無い。つまりこれは……
「OSS……!」
「おぉ」
「あ、あれ……!」
キリトやリョウが驚き目を見開く中、サチだけが反応が違った。まるで見覚えの有る物を見るかのように硬直した彼女は、一心にその剣だけを見つめる。
五連撃が過ぎ去った直後、アスナのほんの一瞬の硬直が解けた。しかし動き出したアスナの瞳には、未だ発光し続ける絶剣の剣が映って居る筈だ。明らかに、まだスキルが続いている証拠……
其れを目にしても、アスナが防御にまわると言う選択をしないのは、ある意味彼女ならば当然の事だったのかもしれない。
そう、この状況に至ってアスナが選択したのは、あえて前にでる事だった。危険を承知で、敢えて無理に避けや逃げに走るのではなく、可能性が低くとも賭けに出る。SAO時代の彼女なら先ず選択しなかった道だろうが、今となってはその勇ましさはまさしくアスナらしい選択だと思える。
五連の突きの後、再び大きく腕を引いた絶剣に対抗するように、アスナが弓を引くように腕を引き絞る。光を凝縮するような高い音と共にレイピアが青白い光を纏い、直後、喚高い金属音と凄まじい衝突音が同時に鳴り響き、二人の少女の間に青と赤の閃光が次々に閃いた。
細剣 五連技OSS 《スターリィ・ティアー》
互いのOSSが激しくぶつかり、その全てが互いの身体を捕えた。そうして、ほんの一瞬だけ世界が硬直し、静寂が辺りを包む。それでもまだ、二人は
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