第五十一話
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いう意見も多数入っていますよ」
「・・・俺は何も聞いていません」
現実逃避だ。うん、それがいい。
「まあ、喫茶店なんて生徒の中でもやるでしょうし、庶務さんが無理そうなのでなしですね」
「なしでしょうね」
「なしでいきましょう」
「ありがとうございます」
満場一致で可決された。
「では、例年通り有志を募って劇をやりましょう。内容については、人が集まってから決める、ということで」
「了解しました。・・・他には?」
「ないですね。生徒会としての話は」
ってことは・・・
「そっち方向で、何かありました?」
「はい。少々、謎な事態が」
その瞬間に、俺以外の全員の表情が真剣なものになる。
「やはり、あの件を?」
「会計君に相談・・・するんですか?」
「はい。この件について私達人間だけで対処しようとして、失敗する可能性がありますから」
何の話やら・・・正直に言うと、大概のことはどうにかなるから危機感をもてない。
「・・・ここからは、正史編纂委員会の媛巫女の一人として、王に願いたいことがあります」
「そうですか。では、普段どおりの話し方で話すことを前提条件とさせてください」
「分かりました」
会長・・・いや、梅先輩の口調が戻った。
ちなみに、副会長についてはもう分かっていると思うが庶務さんも委員会の関係者だ。
本人は呪力を体内にとどめることの出来ない体質だったために事情を知っている、というだけだが。
この体質を変えられるものなら変えたいと言っていたので、同じ体質だったトトを紹介しようか、といったら断られた。
「で、内容なんですか?俺に頼むってことは、神様関係?」
「の可能性があります」
まだ確証はないのか。
「実を言いますと、日本の広い範囲で巫女が霊視をしているのです」
「内容を、教えていただけますか?」
そこから特定できれば、戦うのがかなり楽になる。
というか、日本の広い範囲って・・・間違いなく、この間出雲大社で暴れたのが原因だよな・・・
「葉と金。酒。獣の群れ」
「医者。多額の金。平家。源家」
「虎。自害。獣の群れ」
「学業。就職。良縁。安産」
「名声。交通安全。商売繁盛。回春」
「報告にあったものの一部だけでもこれです。情報が多すぎて、さらには様々な方面に広がりすぎていて、こちらでは特定できていません」
なんだ、それ・・・
ってか、今聞いたのだけでも一部か・・・どんな神様だよ、全く・・・
「ただ」
俺が頭を抱えていたら、梅先輩が話を再開した。
「一番多かった霊視の情報は、あります」
「なんですか」
一番多かった、ということはそれは重要なファクターのはずだ。
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