第十八話
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「……久しぶりですのじゃ夏蓮殿」
あの後、一旦袁術軍に戻って美羽に状況を説明すると、美羽が自ら行くことになった。そして孫堅軍の天幕に出向いてきた美羽が夏蓮に頭を下げる。
「えぇ久しぶりだね美羽」
「ん? 二人は会った事があるのか?」
俺は七乃に聞く。
「はい。御二人は周昂や劉表との戦いに参加していましたから。その時に夏蓮さんは美羽様を我が子のように愛してくれていたんですよ。勿論今もですよ」
成る程な……。
「あら? 美羽じゃないの」
そこへ……あれは多分孫策だな。ほぼ原作と同じ服装だからな。あの胸はパネェと思います。
「お、雪蓮か。紹介する、長女の孫策だ。まだ二女と三女がいるけど今は此処にはいない」
夏蓮が説明をする。
「あら? もしかして貴方が母様を助けてくれた王双なの?」
「まぁ一応な。王双だ」
「母様を助けてくれてありがとう王双」
「いや、たまたまだよ」
俺と孫策が挨拶をする。
「……………」
「どうしたのよ美羽?」
「ピェッ!? な、何もないのじゃ雪蓮……」
……何で美羽はあんなにも怯えてるんだ?
「……おい七乃。何で美羽は孫策に怯えているん だ?」
「アハハハハハ………」
七乃は冷や汗をかきながら笑う。
「(実は、たまに美羽様が夜中にこっそりと蜂蜜水を飲んでいるので『蜂蜜水を飲んでいると、雪蓮様に叱られますよ』と注意したんです。それでも止めなかったので剣を構えた雪蓮様の人形を倉へ通じる道に置いたら……)」
「(夜中に孫策が剣を構えながら急に出たらそれは恐いだろな……)」
「(まぁその時に本物の蜂蜜水が出たんですけどね。あの時は大慌てでした)」
「(それは言ったらあかんだろ……)」
「(まぁそれ以来、夜中に蜂蜜水を飲むのは無く なったんですが……)」
「(逆に孫策が苦手になってしまった…… か)」
「(そうなんです)」
……まだ孫策が気づいてないだけマシ か………。
「もう、どうしたのよ美羽。この前は普通に私に抱き着いてきたりしたのに〜」
ぷぅと孫策が頬を膨らます。
「き、気のせいなのじゃ……」
美羽がかなり震えている。
………そんなに怖かったのか美羽?
「気のせいじゃないわよ。えいッ!!」
孫策が後ろから美羽に抱き着いた。
「ピャァッ!!」
美羽がかなり震えたと思うと、美羽から地面に液体が流れ出た。
『あ』
「……うぅ……」
美羽の顔はかなり真っ赤である。
「その……ゴメンね美羽……」
孫策が美羽に謝る。
「……
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