第十二話
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舌打ちをするんだ、相棒!?』
まあ、ここまでにするとして。
ヴァーリを見てみると未だにまだちょっときついらしい。顔を見ればわかる。
ここは人肌脱ぐかな。
「ヴァーリ」
「うん……?」
俺は自分の膝を指差す。
「? 何?」
「膝枕、してあげるって言ってるんだ」
「えっ……え? いいの?」
「ああ、いいよ。本当にキツそうだしな」
「じゃ、じゃあ……お邪魔します……」
そう言って恥ずかしそうに俺の膝に頭を乗せるヴァーリ。
かあいいな、もう。
「むぅ〜〜〜ヴァーリさん羨ましいです……」
アーシア、頬を膨らませるのは如何なものかと思いますよ?可愛すぎるだけでございます。
「おや、もうやっているのですね」
と、ソーナ会長がこちらにやってきた。
「ああ、ヴァーリが乗り物酔いしたらしくって……それと何がもうやってるんですか?」
「なるほどそれなら仕方ありませんね……と、皆さんに用があって来たんでした」
俺のツッコミはスルーされた……。
と、ソーナ会長は誰かを連れてきた。
「私、シトリー家で執事を務めておりますルドガー・マックスウェイと申します」
金髪の老人だけど……なんだろう、老人とは思えない位の気迫を感じる。
「ルドガーさんは人間からの転生悪魔でして……そして一時はレーティングゲーム上位ランカーに名を連ねた程の実力者です」
ソーナ会長の言葉を聞いて俺は驚く。
レーティングゲーム上位ランカーという事はこの人は相当な実力者であり指導者としても実力があるという事だ。
「いやはや、お恥ずかしい限りです。あの世界終末の日の際に私も向かおうとしたのですがセラフォルー様に止められ屋敷を守っておりましたので……貴方様が三英雄の一人、兵藤一誠だったとは……」
ルドガーさんは俺の顔をまじまじと見つめてくる。
「お、俺なんてまだまだ未熟者ですよ……」
「はっはっは。そうご謙遜なさるな……と、入国手続きをしなければいけませんでしたね」
そして俺たちの写真を取っていく。
これで俺たちの入国手続きを取るのだろう。
「それでは。許可証は明日にでも発行致しますので」
そう言ってルドガーさんは出て行く。
『もうすぐ次元の壁を突破します』
先ほどの彼の声が、放送される。
窓を見ると、空間が歪んでいるのが見える。
うぷ、見てると気持ち悪い。
その景色が五分間ほど続いたところで、ようやく晴れる。
「冥界、か……」
俺は久しぶりに冥界に来た。
列車の窓から見える景色にも懐かしい物を感じる。
そのまま二十分ほど進むと、線路の先の方に駅らしき物が
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