第十二話
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か」
そしてそんな事を喋っていたらチーンと音が鳴った。
どうやら着いたようだ。
「私たちは五番線のホームから乗ります」
そう言われて五番線を見てみると列車が止まっている。
そして他の番線にも列車が止まっている。しかしいくつか違う部分がある。
それは彫られた紋様のせいだろう。
「会長、あれって?」
俺は紋様を指差す。
「ああ、あれはシトリー家の紋様です。私たちの家の列車という事です」
……すごいな、シトリー家。
「ちなみにあちらの列車はリアス達が搭乗予定の列車です。その証拠にグレモリー家の紋様が彫られていますからね」
紋様がどうこう言っても俺にはまったくわからないんですが。
そして俺たちが列車に乗り込むとソーナ会長の眷属である生徒会メンバーも搭乗した。
そして皆が乗り込んで座るのを見計らったように汽笛がなり、列車が動き出す。
俺たちは中央に位置する所にいる。
そして俺たちの一つ前の区画には匙達がいるという事らしい。
まあ、どこをどう行こうが勝手らしいが……。
俺は列車の窓から見える外を見てみる。
徐々に加速していき、外の景色がどんどん曖昧な物になっていく。
「何時間くらいで着くんだ?」
「大体一時間位にゃ。それまで暇になるにゃ」
黒歌が俺の疑問に答えてくれるが……はぁ、こんな事なら自分の力で向かえばよかったな。
「はぁ〜だるいよぅ…………」
ヴァーリはヴァーリで何やら気持ち悪そうだし……って、マジで?
「ヴァーリ?大丈夫か?」
「大丈夫じゃない……私列車の振動とか全然ダメなんだ……黒歌、確か薬持ってたよね?頂戴……」
そんな言葉にも勢いが感じられない。本当に苦しいのだろう。
「あはは、ヴァーリは本当に乗り物が苦手なんだにゃ。えぇと……あ、あったにゃ。ほら、ヴァーリ、口を開けるにゃ」
「あ〜ん……」
なんだろう、看病される娘と看病する母のような絵だな。
『という事はこの場では相棒はそれを見守る父親という訳かな?その年で父親……十分な犯罪だな』
ドライグ、煮沸消毒って知ってるか?消毒する物を煮て消毒する方法なんだが。
『待て相棒!まさか俺を煮沸するなどと言うんじゃないだろうな!?』
おう、さすがは二天龍。察しがいいな。その通りだよ。
『やめろ!龍を煮沸するのはいかがなものだと思うぞ!』
じゃあこれ以降そんな変な事を言うのをやめるか?
『いや、しかし相棒をイジるのは面白くてな』
ようし、待ってろ。今すぐに鍋持ってきて煮てからお前をその中に放り込んでやる。
『わ、わかった!わかったから止めてくれ!!!』
ちっ。
『何で
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