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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第319話】
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 自分から美女って言ってるあばずれが。 自意識過剰もいい加減にしなよ。 お・ば・さ・ん♪」

「……!?」


 俺の挑発に、あからさまに醜悪な表情へと変化していく巻紙礼子――そして。


「……ガキが! 今ので三途の川渡ったぞ! 絶対血祭りにあげてやるぜ、Eランクの雑魚がぁ!!」

「そうかよ! ……一夏、悪いがここから出てろ。 狙いがお前である以上、わざわざ戦わせるわけにはいかないからな」


 一夏にそう言うと、顔を横に振って拒否する仕草を見せた。


「いいや……狙いが俺なら、アイツの相手は俺が相手する! ヒルトこそここから出て避難を――」

「ヘッ! させるかよ!」


 そう言って何かスイッチらしき物を取り出し、ボタンを押すとアリーナ更衣室の電気が落ち、開いていたスライドドアも閉じたまま電源が切れた。


「ハッ! てめえら二人とも逃がすわけ無いだろボケ!」

「……成る程? ――だが、電源を切ったのは不味かったんじゃねぇのか、おばさん?」


 ちょっと小馬鹿にした物言いに、直ぐ様反応する巻紙礼子――俺もバカな方だが、単細胞って訳じゃない。

 ……だが、こいつも一夏や篠ノ之の様に挑発されると子供みたいにむきになる辺りは直情型で、戦いもやり易いかもしれない。


「……あぁ!? さっきから生意気な口ばかり聞きやがって……誰がおばさんだよ! この美女に向かって――」

「自分自身で美女って言ってるんだから救いようがないよな、おばさん? ……電源が一ヶ所、不自然に通電しなければそれをモニターしてる教師陣だって何かあったと思うのは誰でもわかることなのに――どうやらおばさんのオツムは鶏レベル――いや、それは鶏に失礼だな、ハハハッ!」


 そんな俺の高笑いが更衣室に響き、明らかに俺に対して敵意を向けてきた巻紙礼子は――。


「……やっぱりてめえから血祭りにあげてやる!」

「――という訳だ一夏。 悪いがお前は何処かから出られるか探せ」

「……っ! 俺だって戦えるのに……皆を守れるのに……!」


 一人でごちる一夏――例え守れる力があろうが、学園最強の力があろうが関係ない。

 狙いが一夏である以上、戦わせるわけにはいかない――一年一組、クラス代表としてな。

 そんな一夏を、目の前の巻紙礼子は不適な笑みを浮かべながら――。


「安心しな、クソガキ。 こいつを瞬殺したらてめえの白式の出番だからよぉ! ……まあ、こんな糞みたいな低ランクの奴を相手にしてやるだけでも、お前は私に感謝してほしいものだがな!」


 一夏に言い、俺に振り向いてわざわざ挑発するように言う辺り、俺を怒らせたいのだろう。


「ハハッ、ならその低ランク相手
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