スーパーロボット大戦OG外伝
0568話
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ウ、イザーク、レモンの順に思わず呟く声が聞こえて来る。また、ヒリュウ改やハガネの方でも同じように驚愕の表情を浮かべている者が大多数だ。……ネオ・グランゾンという凶悪な存在を知っていた俺を除き。
「マシンセル等という下らない物は使っていません。グランゾンの本質は破壊神シヴァ。またの名を『ヴォルクルス』というのですが、その力を借りたのですよ」
「シヴァ……」
ラーダの呟きがオープンチャンネルで聞こえて来る。インド系の人種であるが故に、ヒンドゥー教に出て来る破壊神シヴァの名前は知っていたのだろう。
「そしてこの姿こそがグランゾンの真の姿、ネオ・グランゾンです。今までのグランゾンと同じだと思っていると、後悔する事になりますよ? ……アクセル・アルマー、どうです? 確かにグランゾンでは貴方のニーズヘッグを相手にするのは難しかったでしょう。ですが、このネオ・グランゾンを相手にして力不足であるとは言いませんよね?」
「……そうだろうな」
こうして見ていても、はっきりと伝わってくるその得体の知れない力。その強さは恐らく俺の想像以上のものがあるのだろう。
「さぁ、始めましょう。破滅への宴を。地球を守るには私を倒すしかありませんよ。……この障害を突破して」
その声と共に、どこからともなく姿を現したのはヴァルシオン改。それも、タイプCFではなく、ゲイムシステムを導入されてDC残党のアードラーが使っていた機体だ。
「ヴァルシオン改か……」
「ええ。私とヴァルシオン改を倒さなければ地球は滅びます。そして……オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ!」
再びネオ・グランゾンへと姿を変えた時と同じ言葉を紡ぐシュウ。……何だ? 既にグランゾンはネオ・グランゾンへと姿を変えている以上は何があるとも思えないんだが……そう思った俺の考えは、次の瞬間に粉微塵に砕け散る。
そう。ヒリュウ改とハガネ。そして、それ等の機体が全て黒い霧のような物に包み込まれて動きを止めたのだ。
「何っ!?」
何だ、この展開は。少なくても俺の原作知識にこんな展開は無かった。何が起こった?
「残念ですが、彼等ではまだ私と戦う程の力を持っていません。それを持っているのは、アクセル・アルマー、貴方です。そして、貴方が率いるシャドウミラー隊」
シャドウミラー隊? そう思って周囲へと視線を向けると、確かにヒリュウ改やハガネの所属している訳でも無いアルティスのマルディクトもまた同様に黒い霧のようなものに動きを止められている。
「殺した……という訳じゃなさそうだな」
「ええ、安心して下さい。身動きは出来ませんし、声も出せませんが意識はあります。それどころか、あの霧は破壊神の力で一切の干渉を受けないという効果もあります。……まぁ、先程言った通り貴方
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