スーパーロボット大戦OG外伝
0568話
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たかのように俺の方へと視線を向けている。
「今の言葉や行動が、本当にお前自身の心のままに動いているのか?」
「ええ、もちろんです。それ以外に何があると?」
「……シュウ・シラカワ。お前程の者が、そう簡単に他人に支配されるのか。いいのか? お前はそんな行為を、自分自身を支配するような者や利用する者を許せるのか?」
「……シュウッ!? お前、まさか!?」
俺の言葉で何かを感じ取ったのだろう。マサキが驚愕の表情をシュウへと向ける。
「何の事を言っているのか分かりませんね。私は元から私の心の赴くままに生きてきたのですから」
何の躊躇いもなくそう答えるシュウだが、一瞬その眉が微かに歪んだように見えたのは俺の気のせいだろうか? それとも、もうどうしようもないのか?
いや、あえて挑発してシュウ自身の自意識を活発化させるという手段はまだ残っている筈だ。
「なるほど。結局シュウ・シラカワという男はその程度の男だった訳か」
「……私を侮辱しているのですか?」
「さて、どうだろうな? お前自身がそう感じているのなら、お前の中に何か思うところがあるんだろうが……その辺はどうなんだ?」
一段低くなったシュウの声を聞きながら、更に煽る。
だが、その煽りこそが最後の引き金を引いたのだった。
「……いいでしょう。では、私が自分自身の意志で貴方達と敵対しているという証拠をお見せしましょう。カバラ・プログラム起動」
その言葉と共に、右腕を失ったグランゾンを中心にして紫の光が放たれていく。
「おいっ、シュウ! 手前一体何しやがった!」
マサキの怒声を聞き流しつつ、シュウはさらに言葉を紡ぐ。
「オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ」
そしてその最後の言葉が口に出された次の瞬間、今までグランゾンから放たれていた紫の光が一際眩く周辺を照らし出す。
まさに、目も開けていられない程に強烈な紫の光が発せられ……唐突にその光は消え失せる。まさに蛍光灯のスイッチを切ったかのように唐突に、だ。
そして、紫の光を発した場所には先程までのグランゾンと似て非なる機体が存在していた。
グランゾンに比べて2回り程、大体10m弱くらい大きくなっている。それだけ大きくなっている為に機体の重量もかなり増しているのか、装甲がより重厚化しておりかなりの迫力が感じられた。そして何よりも元のグランゾンと違うのは、その背にまるで太陽を象ったかのような印象を受ける金色の光輪のようなパーツが存在している事か。それにアダマンハルパーの一撃で切断された筈の右腕に関しても、まるで何事も無かったかのようにそこに存在している。
「グランゾンが……」
「変身した!?」
「マシンセルでも使ったの? いえ、そんな感じではないわね」
ム
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