スーパーロボット大戦OG外伝
0568話
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マサキの怒りに満ちた咆吼。だが、シュウはそれに対して表情一つ動かすことなく言葉を続ける。
「本来なら、貴方達が強くなったのを確認してから戦いを挑もうと思っていたのですがね。幸いそこに私の期待に沿える人物が存在しています。個人としてはこの世界で誰も敵う事が無い程の力を持ち、そしてその機体の性能はグランゾン以上。……正直、貴方という存在を見つけた時には柄でもなく笑みを浮かべてしまいましたよ」
通信モニタ越しにそう告げるシュウ。その視線の先に……グランゾンの視線の先にいるのは俺と、そしてニーズヘッグ。
だが、何だ? 妙に俺の知っている原作知識と違う流れになっているが……どうなっている? そう思いつつも言葉を紡ぐ。
「今まで俺達に協力していたのは俺を見極めるため、か」
「まぁ、それもありますが……もちろん貴方達の力があれば敵を倒すのに有効だったからという理由もあります。これまでの例で言えば、エアロゲイター、インスペクター、アインスト。そして今回は修羅にデュミナス、ダークブレイン。そのどれもが貴方達がいなければ倒す事は出来ませんでした。もっとも、シャドウミラーは私の思うようにはなかなか動いてくれませんでしたしね」
薄らと笑みを浮かべつつ、俺へと視線を向けてくるシュウ。
「……そうですね、分かりやすくお教えしましょう。私は貴方達を利用していたのですよ。かのイングラム・プリスケン少佐と同じように」
「ここでもし俺達を倒したとして……その後はどうする?」
半ば答を予想しつつ、尋ねる。
「そうですね。……地球その物を破壊する、というのはどうでしょうか?」
「どいつもこいつも……良く飽きんものだな」
どこか呆れた様なキョウスケの呟き。
「もしかして、ダクブレちゃんの影響を受けてたりするんじゃないでしょうね?」
「いやんな影響ですのね」
エクセレンの言葉に、いつものようにマイペースな相打ちを打つのはアルフィミィだった。
「まさか。手段はどうあれ『統合』を目指す者や、異世界からの来訪者は私にとっては極めて迷惑な存在であり、不都合な相手です。そのような者達に対しては排除以外の感情は持ち合わせていませんよ」
「それで、地球を破壊するなんて真似をして……手前に何の得がある!?」
「損得の問題ではありません。それは、ラングラン王国の王都も同様にね。私は私の心が命じるままに動いているに過ぎません」
「……本当にそうだとでも?」
マサキとシュウの会話へと介入する。恐らく、これが最後の機会であり、同様に最大のチャンスでもある筈なのだから。
「……何の事を言ってるのでしょうか?」
「アクセル?」
突然会話に割り込んできた俺へと、シュウは一瞬の間を置いて。そしてマサキは意表を突かれ
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