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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第318話】
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ラスなので、当たれば色々不味い。
「っと!」
「あ! また上に――」
「へへっ、悪いな鈴音! よっと――」
「ヒルトさん! やっぱり、わたくしは王冠が欲しいです! 他の方に取られるぐらいでしたら、少し嫌われてでも無理やら奪いますわ!」
「なんですとー!?」
二階に上がった瞬間、いつの間にかセシリアは王冠を狙おうと手を伸ばす。
「そ、そこまでして欲しいのかよ、セシリア!?」
「当たり前です! 貴方の王冠をとればわたくしの夢が叶いますもの!!」
プライドすら捨て、王冠を狙うセシリアに少し感心はするが、取られたら電流流れるので何とか避けつつ、テラスへと出ると梯子でセットの屋上へと上がる。
セシリアも追って来るのが見え、どうしたものかと思っていると、更に両サイドからは美冬に未来、シャル、ラウラとやって来る。
「げ……。 正しく女難ってやつじゃねぇか……」
とりあえず、周囲を確認する――ふと、下を覗き見ると、一夏がセットの上から転げ落ちる姿が見え、慌てて反対側を見るが一夏の姿はそこには無かった。
「お兄ちゃん! 悪いけど逃がさな――」
「ストップ美冬! ……一夏の姿が見えなくなった」
「え? どういう事なの、ヒルト?」
流石にシャルや他の皆も、真剣な表情をした俺を見ると王冠を取ることをしようとは思わなかった様だ。
「さっき、そこから下を覗いたら、一夏がセットから転げ落ちたんだが反対側にはいないんだよ」
「……ちょっと待ってくださいな。 確か、あの辺りはアリーナ更衣室に繋がる道があったと思うのですが……」
「そうなのか? ……何にしても、舞台から一夏が居なくなった事にはかわりないんだよな。 ……一時休戦にして、ちょっと調べてきてもいいか? ……実は、少し気になることもあるし」
「気になること……?」
全員が疑問符を浮かべるが、説明する時間も惜しい……。
「悪い。 少し胸騒ぎもするしな……。 俺が五分たっても戻らないときは念のため、楯無さんに連絡後、教師陣にも学園第二種警戒体制を……」
「む? ……そこまでする必要があるのか、ヒルト?」
ラウラの疑問は最もだ、過剰反応し過ぎなのかもしれないが……こういう時の悪い勘はよく当たる。
それに、どうしても俺の頭を過るのは『御劔』の巻紙礼子を名乗った女性――ムラクモ自身が警戒したのだから、多分何かあるかも――もちろん、杞憂に過ぎないかもしれないが。
「……何も問題無かったら一夏を連れて戻ってくるから」
「……わかったよお兄ちゃん。 納得はまだしてないけど、織斑君が居なくなったのは事実っぽいし……ほら、篠ノ之
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