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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第318話】
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めの合流に少し驚くも、シャルは俺を見つけるや笑顔で駆け寄ってきた。
因みにここはさっきのテラスとは違い、ある程度は観客から見える位置なのだが相変わらず一夏と篠ノ之のやり取りを見てる辺りはもしかすると生徒会演劇のビラにはメインとして一夏と篠ノ之を据えた様な内容で配ったのかもしれない。
……って事は、最初から俺達を出す気満々という事だったのだろう。
恐ろしい。
「ヒルト、大変だね……王冠狙われて」
「……まあな。 皆も余程学食フリーパスが欲しいと見えるな」
「え? ……あ、そぅか……楯無さん、ヒルトにはそう言ってるんだ……どうしよう……」
「……?」
何やら小声で呟くシャル、表情は真剣そのものなのだが意を決したのか――。
「ヒルト、無理は承知でお願い! 僕にその王冠ください!」
「へ……? し、シャルも学食フリーパスを狙って――」
「ち、違うよ!? ぼ、僕はフリーパスじゃなく別のだから……」
……別の?
もしかして個人個人で違うのだろうか?
……それならセシリアが俺を狙った理由もわかるが――。
「……俺だって学食フリーパス欲しいし……」
「な、なら僕の分を分けてあげるからっ。 ……ダメ……かな……?」
甘えた声で言うシャルに、少し気持ちが揺らぐ――と、ここでアナウンスがアリーナに響き渡る。
「二人の王子様にとって国とは全て。 その重要機密が隠された王冠を失うと、自責の念によって電流が流れます」
そんなアナウンスに、揺らいでいた気持ちがまるで強固な装甲壁に変わったような気がした――と、突如一夏の叫び声が聞こえてきた。
「ぎゃああああっ!?」
――多分、王冠を外した結果なのだろう――そして。
「なんじゃこりゃあ!?」
まるで吠えるかのような叫びに、客席からは笑い声が絶えず聞こえてきた――そして、アナウンスする楯無さんが。
「ああ! なんということでしょう。 王子様の国を思う心はそうまでも重いのか。 ……しかし、私達には見守るしか出来ません。 なんということでしょう」
――実にノリノリにアナウンスする楯無さんに、苦笑を溢す。
「……って事は、俺もこれを外すと一夏と同じ目にあうのか」
「……そ、そうだね。 ……やっぱり、ダメ……?」
再度甘える声をあげてお願いされるが、流石に電流を流されては敵わないので。
「ダメだな」
「うぅ……。 な、ならどうすれば王冠もらえる? ……僕にあげれるものがあるなら、何でもあげるよ……?」
「……それでもダメ。 って訳で交渉決裂だな」
そう言って立ち上
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