アーチャーからの問い
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わざとらしく驚いたように目を開くと鼻で笑う。
「なんだ。自覚を持っているじゃないか。ま、せいぜいお前が死なないよう護衛に徹するとするか」
やれやれと言ったような感じで、アーチャーは肩を竦め、干将・莫邪を投影すると両手に持った。
「お前に守ってもらわなくても大丈夫だ!」
そう言って俺も干将・莫邪を投影し、前に出る。そのとき、アーチャーの目が怪しげに光った……気がした。
「なら、やってみるか?」
そう言うと、アーチャーは干将・莫邪を消し、俺の後ろで腕を組む。一方、エネミーは俺を敵と認識したようで、ブロックのような体を使い、体当たりしてきた。
「ぐっ!」
俺は剣を交差させて、体当たりを防ぐ。思っていたよりも、かなり軽い一撃だ。これならいける!
両手で引き裂くように干将・莫邪で斬りつける。だが、切り口が浅く、仕留めるには至らなかった。
すると、エネミーは俺から距離を取り、さっきよりも大きなモーションで突進してくる。俺は突進を避け、
「はあっ!」
ややカウンター気味でエネミーの体を先ほどよりも深く斬りつけた。
エネミーの姿が塵となって消えていく。それを確認してから俺は投影した干将・莫耶を破棄して、アーチャーのほうを向く。
「どうだ!」
「今のエネミーは雑魚だったようだが、かろうじて及第点というところか」
相変わらず偉そうにするアーチャー。こいつには、褒めると言うことができないのかよ。まあ、褒めてもらっても気持ち悪いだけだが……………。
「っ……いいさ! 次はテメーをぎゃふんと言わせてやる!」
最初は、アーチャーへの対抗心で頭が一杯だったが、幸いにもアリーナでマスターも魔術が使え、なおかつ敵性プログラムと渡り合える。投影精度にも問題ない。ランクが1つ落ちるのは仕方ないことだが。
「ほう、サーヴァントの代わりに戦ってくれるとは、従者思いのマスターで助かる」
「ああ見てろ!この程度なら簡単に倒してやる!」
ずんずんアリーナを進んでいく。途中出合ったエネミーを八つ当たり気味にで斬り払い、道中にあるアイテムフォルダからアイテムを取り出す。
「………………」
なぜか、始終アーチャーはずっと無言だ。何も言わないなんて不気味でしょうがないが何か思うことでもあるのだろうか?
しばらくして、T字路の中心浮いている蜂型のエネミーを発見。一目見てわかったが、さっきまで戦っていた箱型のエネミーより強い。
「今日は、このくらいでいいか」
結構な数のエネミーを倒したし、初日にしてはいい感じだど思う。蜂型のエネミーに発見されないようにアリーナの出入り口に戻ろうとするが
「…………………」
アーチャーはその場から動かない。
「どうし
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