アーチャーからの問い
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礼装を装備している間は、それに付属されているコードキャストが使えるわ」
「へぇ〜」
月海原学園の制服という外見が変わったわけではないが、装備したことになったらしい。
「色々と教えてくれてありがとう。遠坂」
「この位きにしなくていいわよ。衛宮君」
「「……………………………」」
おもむろに右手の袖をまくる遠坂の姿を確認すると、頭で考えるより早く、身体が動いた。
(なんで、遠坂と鉢合わせになるんだ!?)
もしここの遠坂凛が俺の知っている遠坂凛と同じ性格をしてるなら、これはあれだいつかのガント地獄のパターン。階段を駆け上り、一階の廊下に出る。
マイルームに戻るのは、場所を知られる恐れがあるのでこのまま、アリーナに行こう。アリーナの方に駆けだす。その横をガントがかすめていく。
「止まりなさい!おとなしくしなさいよ!」
何を言い出すんだ、このあくまは…………止まったら最後、飛んでくるガントで昏睡状態どころか、死んじまうじゃないか!それになんで追いかけてくるんだ!!
曲がり角を曲がると目の前に、大きな扉があった。ここにはいればいいのか。
「まてぇーーーーーーーっ!!」
「誰が待つか!!」
飛び込むように扉を開けてアリーナに入った。
「ハァ………ハァ………ここまで……………これば…………」
呼吸整えながら辺りを見回してみると学校の面影など微塵も残っていない。床も壁も、空気、気配、全て違う。
いつ物陰から怪物が現れてもおかしくない、異様な空間。ここはまさに物語などでよくでてくる地下迷宮と呼ぶのに相応しい場所だ。
(ここがアリーナ……………)
この聖杯戦争で戦闘が唯一許可された空間
≪一の月想海 第一層≫
一面を覆う真っ暗な背景には、時折出力を調整しているのか、はたまたデータを送っているのか、幾つかの光が筋となって回路の中を縫うように走っていく。
そして、参加者が通る正四面体を組み合わせた通路には、何匹か現実では見られない浮遊物体を確認することが出来る。そんな中、早速とばかりにサイコロが中央で割れたばねで繋いだような敵が目の前にやってきた。
「こいつはなんだ?」
「ふむ…………おそらくあれが不適格なマスターを排除するためセラフが敵性プログラムだろ。この程度に負けるようでは到底次に進むことはできないという意味でセラフが放ったものだろうな」
言葉を区切り、アーチャーは俺の方をみる。ってか、いつの間に実体化してたんだ?遠坂に追われてる時に実体化しろよ。
「へっぽこ魔術師の鍛錬には丁度いいものでもあるさ」
「……………へっぽこ魔術師って俺のことか?」
アーチャーは
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