アーチャーからの問い
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は知らんぞ」
「うっ……」
忘れたら虎が爆発しそうな気がしてしょうがない。でも、
「天誅!!」
「チェストオオォォォォ!」
「虎っていうなああぁぁぁぁぁぁ!!」
あれには、叩かれた思い出しかないんだよな……………
その時のことを思い出し、思わず、叩かれた頭をさする。正直、渡さないほうがいいのかもしれないな。
(ん?)
ふっとアーチャーのほうを見てみると、俺と同じように頭をさすっている。
「ん?」
アーチャーと目があった。
「「………………………」」
同じようなポーズでお互い無言になる。英霊となって記憶の殆どが摩耗していても、藤ねえのあの竹刀の痛みを忘れることはできないみたいだ。
「……………さっさと見つけて、あの人に渡すぞ」
アーチャーも俺と同じようなことを思ったのか、皮肉を言わなかった。しかも、いつも見たいな覇気がない。
「……………そうだな。さっさと渡してこのことは忘れよう」
俺もいつもよりも力のない声で答える。
「「………………行くか」」
お互いにそのことに触れず、階段に降り、購買に向かう。
藤ねえには、遠坂とは別の意味でかなわないな……………。そんなことを考えているうちに購買部に到着。
『ほう。私が予想していたよりも種類が豊富じゃないか』
アーチャーのいうとおり購買部には焼き蕎麦パンやカレーパンなどのパン類はともかく、サーヴァントの体力を回復させるエーテル、体操着など品揃えは様々だ。
「マスターの魔力量上昇か…………」
礼装の欄にある体操服の説明書きを見ながら、思わず呟く。嘘が誠かわからないが魔力量上昇という言葉に惹かれる。俺の場合少しでも魔術の特性で魔力は有るに越したことはない。
『ふむ。見たところ罠の類ではないが気になるなら買ってみろ』
「……………そうしたいんだけど、俺、金持ってないんだ」
ポケットを探っても財布が見当たらずいわゆる一文無しという状態。これじゃあ買うことができない。
「どうやって買えばいいんだ?」
「端末をかざして見なさい。電子マネーが入ってるから。既に本戦参加者には、支度金が支給されてるの」
「そうなのか」
端末をかざし、体操服を買った。それから端末で操作し、礼装装備から試しに体操服を選択。すると、身体中の魔力が増えたのがわかる。どうやら、嘘ではないみたいだ。しかし気になる点が一点。
「これで、本当に装備したことになったのか?」
てっきり、ゲームのように自分の服装が体操服に変わると思っていたんだけど………………。外見に変化が見られない。
「装備を選択すると外見に変化はなく、選択した装備のプログラムが貴方の制服に、組み込まれるの。これで、
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