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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
アーチャーからの問い
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早口でしゃべるアーチャー。………………………こいつひょっとして………。

「アーチャー」

「なんだ?」

「お前、ただ単に遠坂が怖かったか。だけじゃないのか?」

「…………………」

否定も肯定もしずにアーチャーは無言で歩き出した。それを見た瞬間、俺はあることに気づいてしまう。俺こと、衛宮士郎は、例え英霊になろうとも遠坂凛には、逆らうことができずに逃げることしかできないのだと………………。












情報収集を終えて言峰に言われたとおり、2−Bの教室に行ってみた。手をかけて扉を開けようとしても、びくともしない。

「えっと……」

あまり慣れない作業に少し苦戦し、端末を扉にかざしてみた。すると扉から機械音のような音が響き、開く。中は……教室だった。どこにでもあるような、何の変哲もない教室。

「ここは、個室というより教室だな」

早速姿を現したアーチャーが適当に机と椅子をどかし、勝手に自分好みにセッティングし直す。アーチャーは黒板前に自分の定位置を定めたらしく、机を次々と積み上げてから、どこからともなく取り出したを赤い布を積み上げた机の上にかけた。そして最後に椅子にどかりと座り、前に置いた椅子に足を乗せ、組む。

「ふむ、拠点としてはこんなところか。座り心地はイマイチだが、このみずぼらしい部屋に愛着が沸く程度には勝ち残りたいものだな、衛宮士郎?」

「……何でそんなに偉そうなんだよ、アーチャー」

「当然だ」

…………………遠坂が始めてあった時にこいつにいきなり令呪を使ったのが少しわかる気がする。こいつの態度は全く変化が見られない。

「………まあいい、衛宮士郎」

相変わらずアーチャーの態度は偉そうだが、その目は真面目なものになった。話を聞くため俺も余っている椅子を引き寄せ、アーチャーの向かいに座る。

「この聖杯戦争は1つの戦いで確実にどちらかが生き残り、どちらかが死ぬ。たった一人だけがここから生還できる。貴様はその一人になるために他者と戦えるか?」

「そんなこと…………俺にはできない」

勝者には万能の願いを。敗者には永遠の眠りを。何故こんなことをやるんだ?何故こんなことを平気でやらせようとするんだ?

「なら貴様が死ぬだけだ。私は貴様がどこでくたばろうと知ったことではない」

「そう、だな…………」

アーチャーの言う通り俺がルールを受け入れることが出来なければ、死ぬこととなるだろう。しかし、俺一人が死ねば対戦相手は死なずに済む。

「だが、忘れるな。衛宮士郎の命はもう一人だけのものではないと言うことを」

「!?」

アーチャーの言葉に聞き、遠坂とセイバーの顔が浮かんだ。そうだ…………昔とは違い俺だけの命じ
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