第一次総力戦
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を伝えるアルル…
心身共に疲弊している様子だ。
「おいおい…中ボス如きに全力出し切るなよ………まだ一番厄介なのが残ってるんだぜ!どうすんの…勇者2人がその様で?」
寄り添いへたり込むアルルとティミーに、呆れ顔で近付いてきたのはリュカ…
最終局面だと言うのに、力配分を怠る若い子供等にちょっと困り気味。
「すみません父さん……でも、あの兄弟は強敵でしたよ。僕等も全力を出さないと、とてもじゃないが倒せなかったですよ」
「全力って…お前等だけだろ…全力だったのは?全力ウサギですかお前達は?」
ドラゴンの杖でティミーの頬をグリグリ突きながら、未熟者を叱咤する!
「ウサギ?……今一意味が解りませんが、僕等だけではないですよ全力だったのは!ウルフ君もマリーもいっぱいいっぱいで、もう魔法力が尽きかけていますから!」
「え!?べ、別に私は(モガ!)「そうなんですよ!俺もマリーもへとへとです!」
急に話を振られたマリーは、素直に元気である事を伝えようとするが、義兄の魂胆に気付いたウルフが、慌てて彼女の口を手で覆い、もう戦えない事をアピールする。
「はぁ!?何だお前等…ふざけてるのか?ここまで来たのにゾーマ討伐を諦めるのか?」
「諦めませんよ…でも約束しましたよね。『最後くらいは僕も戦闘に参加するよ!』って言いましたよねリュカさんは!?」
疲れ切りへばってはいるが、それでも力強い口調でリュカに詰め寄るアルル。
「う………い、言った…言ったよ…でも………ねぇ…」
ここに来て、やっとティミー等の魂胆に気付いたリュカ…
『ゾーマとの戦いはタイマンでやれ!』と、皆が目で訴えている。
「ず、ずるい!何で僕一人で戦わなきゃならないんだ!?」
「今まで碌に戦わなかったからです!」
言い切ったのはハツキ。
「ハ、ハツキぃ〜…そんな事言わずに一緒にがんばろ!?」
「ムリで〜す!私、リュカさんの愛人を辞めてから、体力が落ちたみたいで、もうへとへとで〜す!」
笑顔で突き放されるリュカ。
「カ、カンダタはまだ戦えるだろ!?お前嘘吐くとぶっ飛ばすぞ!」
「いやぁ〜戦いたいのは山々なんだけどよぉ…さっきの戦闘で骨をやられちまって…だからムリッス!」
「テメー…後で憶えてろ!………ラングは平気だろ!?」
「いえ。私も先程の戦闘時、アルル殿とティミー殿が放った雷撃の影響が出てまして、体中が痺れております!諦めやがって、大人しく一人で戦ってきてください!」
「くっそ〜………ビ、ビアンカ〜……みんなが苛めるよぉ〜!」
ビアンカの胸に抱き付き、哀れに泣くフリをするリュカ…
「よしよし可哀想に…でもね、偶にはみんなの為に一人で戦ってきなさい!私は早くグランバニアへ帰りたいのだから、アナタが最後はキメて来なさい!いいわね!!」
どうや
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