NO.3 冥界に来ちまったぜ
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ですか?
「誰だ!貴様は!はぐれ悪魔の仲間か!?」
あ、いえ、ただの元踏み台天使です。
「ただの通りすがりです。何やらお取り込み中のようですね。私はこの場を離れさせていただきます」
そう言ってそそくさとこの場を離れようとしたのだが、
「やっと援軍が来たにゃ!さあ、反撃にゃ!」
と、黒歌が誤解を招くことを言う。いや、俺を仲間と認識させて、俺を囮にして、自分は颯爽と逃げる気だろう。何やらかしてんだよ!
「やはり仲間か!お前も死んでもらう!」
っち。面倒なことになった。こうなったら致し方ないな。
「『神威霊装・一番《エヘイエー》』!」
自身の霊装の名を言う。瞬間、天使とウェディングドレスを組み合わせたような服を着る俺。死にたい。でも、霊装顕現しないと全力出せない。
「なっ!天使!?」
「『絶滅天使』」
驚いている悪魔をよそに『天使』も顕現させる。そして、翼の先から、光の光線を放つ。
「『光剣』」
イメージとしては小型のピットを縦横無尽に動かしてレーザーを放つ感じだ。
ただ、それだけじゃ近くに来る悪魔を倒すことはできない。近くに来た悪魔は、俺本来の光の槍で対処する。いざとなれば、『天翼』で距離をとればいい。
だが、大剣を持った悪魔に対しては分が悪い。そのデカイ体躯に似合わない俊敏さで俺の『光剣』を避け、的確に肉薄してくる。やっぱり俺は接近戦が不得意だ。
「天使!お前はここで殺す」
畜生。死にたくねぇ。絶対に!
「私は!絶対に死なない!」
『絶滅天使』の羽と自身の光の力を右手に集める。それを固め、形作る。そして完成した一本の剣。『鏖殺公』を幅を狭くして刃渡りを長くしたような光輝くシルエットの剣。
「・・・名付けるのなら、『滅光刃』と言ったところかしら」
圧倒的エネルギー密度のせいか、時たま電気が走る。
俺に向かって振られる剣を『滅光刃』で受け止める。強度に問題はないな。
体勢が崩れたところで、俺が攻めに転じる。光の刃が悪魔の脇腹を掠める。傷口を見てみると、傷口は消滅していた。
おいおい、聖剣なみの破壊力かよ!確かに俺の天使の力、本来の天使の力と『絶滅天使』の力を集めたが、ここまで強いのか?
「ぐおぉぉぉ!貴様!それは聖剣か!」
悪魔も流石に予想外だったらしい。俺もだよ。
「うるさいわ。消えてなさい。『砲冠』」
エネルギーを極力集束して、無駄な破壊を無くし、威力を高めた『砲冠』で、悪魔を消し飛ばす。
終わった。一応周りを確認する。周りには俺の他に
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