stay night
10Ein K?nig und ein Subjekt
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闇に包まれた橋の上。そこに夕璃とギルガメッシュはいた。
「貴様と戦うことがあると、我は薄々感じていた。それがこんなにも早く来るとは、これもまた一興」
「ギルガメッシュさん。俺は本気で行くよ。だから……協力して」
するとギルガメッシュの視線が鋭くなった。
「馬鹿にするなよ? 我とて貴様の実力がわからぬ程馬鹿ではない。だからこそ、我も本気で行こう」
ギルガメッシュは金の鎧を消した。
そして右手に持ったのは、地獄の原典である最強の剣。乖離剣エアと呼ばれている剣。
左手に持ったのは、かつて神を縛ったと呼ばれる天の鎖。
「行くぞ夕璃! 貴様の夢幻を我の力で現実に引き摺りだしてやる!」
「負けられない。ルーに帰るって約束したんだ!」
乖離剣から放たれる地獄の波動を、同じく地獄の力を持った地獄と化す灼熱の死槍で相殺する。
「甘いわ!」
天の鎖が伸びてきて夕璃を拘束しようとするが、それをアリストテレスで存在ごと切り裂くとギルガメッシュの正面に立つ。
「放て!」
王の財宝が開かれ、中から当たっただけでダメージを与えることができるクラスの武器のみが射出させる。
だがそれを夕璃は全て避け、アリストテレスをギルガメッシュに向けた。
しかしアリストテレスの一撃は天地乖離す開闢の星が放たれたことによって中断され、地獄と化す灼熱の死槍を放つことによってそれを吹き飛ばす。
余波で辺りの民家が破壊され、夕璃は悲しそうな表情を見せるがギルガメッシュに向かいあった。
「天地乖離す開闢の星を防ぐか。だがこれだけが我だと思うな!」
大量の宝具が放たれ、何発かが夕璃に直撃する。
それによって腕などが千切れるが、それすら夢にしてギルガメッシュを睨む。
「夢幻五式、神楽!」
何千もの一撃によって宝具を夢に帰す。
だがその程度で終わってくれるほど、ギルガメッシュは甘くない。
「はぁ!」
放たれたのは天の鎖。
だがそれは消したはずのものだった。
「何で……!?」
「宝具を回収する宝具で、消されたものを甦らせた」
何度も同じ宝具が放たれる。これでは無意味だ。
「吹き飛べ」
ヴァジュラが爆発し、その威力とその後に放たれた天地乖離す開闢の星によって海まで吹き飛ばされた。
「がはっ。はぁ、はぁ」
海上で体重を夢にして立っていると、ギルガメッシュが見えた。
確実に狙っている。
「負けられないんだ」
ストライカーの槍を夢幻にしまうと、夕璃はアリストテレスを両手持ちにし走り出した。
「その剣ではこの一撃は防げん!」
宝具と同時に|天地乖離す開
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