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Fate/DreamFantom
stay night
10Ein K?nig und ein Subjekt
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夕璃達が辿り着いたのは柳桐寺。
 そしてその地下には大聖杯があると言われていた。
「イリヤスフィールから聖杯を受け取ってきたわ」
 聖杯。それを受け取ってきた方法は簡単だ。
 夕璃が夢によって偽りの心臓を作り、それをイリヤスフィールの聖杯となっている心臓と交換しただけだ。
「聖杯……」
 その瞬間、夕璃から魔力が漏れると雰囲気が変化した。
「これが俺の元凶か」
「黒夕璃」
 ストライカーがそう言うと、黒夕璃は頷いた。
「敵にはならねぇよ。俺も夕璃と同じで、この世界に未練があるんだ。この聖杯をぶち壊したいって未練がな」
 黒夕璃は聖杯に触れる。
 するとそれだけで泥が黒夕璃から溢れた。
「黒夕璃!?」
「俺じゃねぇ。来るぞ!」
 黒夕璃の雰囲気が変化し、夕璃に戻る。
 そして同時に泥が人の形に変化し、夕璃達を囲んだ。
「こいつらはアヴェンジャー。聖杯の泥の元凶だ」
 黒夕璃の声が各自の頭に響く。
 アヴェンジャーは次々に襲い掛かる。
 その姿の中にはギルガメッシュもいた。
「まさか……!」
 士郎が驚きの声を上げるが、夕璃はいたって冷静だ。
 何故ならあらわれることを、そして恐らく自身が飲まれるであろうことをギルガメッシュは夕璃に話していた。
 だからこそ涙を零すが怒りに囚われたりはしない。
「夢幻五式、神楽!」
 アヴェンジャーを次々と消し去るが、アヴェンジャーの数は減ったように思えない。
「こいつらは英霊だ。英霊の影がアヴェンジャーになってるんだ。英霊の数だけいるさ」
 黒夕璃の言葉を聞き、夕璃は地獄と化す灼熱の死槍(ブリューナク・ゴッド・インフィニティ)をストライカーに渡した。
「Die Welt besteht aus Tr?umen und phantasms」
 詠唱を始めた夕璃の盾になるように、士郎達が立つ。
「俺達が時間を稼ぐ!」
「アンタだけが希望なのよ。しっかりしなさい!」
 士郎が夫婦剣で、凛が宝石を投げて爆発させてアヴェンジャーを退ける。
「Reichliche Gerechtigkeit und reichliches Unrecht」
 士郎達を抜けたアヴェンジャーが剣を振るうが、それをセイバーがとめた。
「私は貴方に教えられました。だからこそ貴方に恩がある!」
「Licht ist unter den Punkten zu Ziel dabei」
 セイバーも押され始めるが、それを助けたのはアーチャー。
 干将・莫耶をブーストさせると横からアヴェンジャーを切り裂いた。
「ありがとうございますアーチャー」
「気にするな」
「Dunkelheit ist unter den Punkten zu Bedauern」
 だが相手は無限とも言えるアヴェ
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