stay night
09?ffnung
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に現れたランサーに、ストライカーは小さく目を開く。
「らぁ!」
投擲によってストライカーの体は吹き飛ばされる。
ダメージは与えられないが、綺礼は既にこの固有結界の弱点に気が付いていた。
「この固有結界、長くは持たないな?」
「5分」
ストライカーが槍を構えるのを見ると、ランサーは獰猛な笑みを浮かべた。
「わかっているなランサー。今は時間稼ぎだけでいい」
「なら簡単だな!」
生き残るために特化した英霊の本領が発揮される場面だが、綺礼とて戦わないわけにはいかない。
「令呪よ」
黒鍵が巨大化するが、それを二本持つと構えた。
「貴様の様に無限に黒鍵を出せるわけではない。だがその強さは一英霊レベルまであげてある」
士郎が一人で前に出る。
「俺がやる」
二人は剣を構えると、激突した。
士郎の夫婦剣は激突と同時に砕け散るが、すぐに投影して二撃目を耐える。
だがそこでできた隙は大きい。
綺礼の蹴りが士郎の腹に直撃し、バランスを崩したところでセイバーが止めに入る。
「言峰綺礼。貴方がしたことを私は認めない!」
「だからどうした。私が罰を求めると?」
綺礼は黒鍵を投擲すると、また二本出してセイバーに突撃する。
「くっ」
二本を弾くもその隙に綺礼がセイバーの鎧を切り裂く。
更に黒鍵を手放すと、セイバーの体に掌底を入れて弾き飛ばした。
「がはっ」
ゆっくりと構えると、綺礼は少しだけ笑みを浮かべた。
「戦いに心躍ることなどないと思ったのだがな」
息を吐いた綺礼は後ろから現れたアーチャーの一撃を防ぐ。
「なるほど。貴様も変わったということか」
「そうかもしれん。だがすることは変わらない!」
令呪による強化を行うと、アーチャーの剣を拳で砕いてから寸勁による一撃でアーチャーの隙を作り、最高の一撃をアーチャーに叩き込んだ。
「ぐはぁ!?」
吹き飛ぶアーチャーを見ると、綺礼の口から血が噴き出した。
令呪を使用しての限界を超えた体使いによって、綺礼の命は刻々と擦り減らされていた。
「だがやめるわけにもいかないのでな」
士郎が立ち上がるのを見ると、ゆっくりと綺礼は微笑んだ。
「愉悦を求めよう。そして凛。師として最後の見せ場だ」
綺礼は士郎に向かっていった。
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