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Fate/DreamFantom
stay night
06Bosheit
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めに動いただろう。
 しかし士郎は止めるように言ったが、正義の味方のように助けることはしなかった。
「今はセイバーを――」
「士郎さん。貴方は正義の味方にはなれない」
 アーチャーがちょうど戻ってきたタイミングで、夕璃はそう言い放った。
「身内を優先して助けない人物を、正義の味方とは言わない。ただの偽善者。いや、家族が大切なだけの男。正義の味方にはなれやしない」
 夕璃は両手にマグマを纏った。
「士郎さん。俺を倒すかい?」
「夕璃、お前は間違ってる!」
 夫婦剣を投影した士郎が夕璃に切りかかるが、夕璃はジャンプで後ろに下がると士郎の攻撃を避けた。
「ストライカー、アーチャー」
 二人を一瞥した夕璃だが、今は士郎との戦いに集中したいのかそれ以上話さなかった。
「Die Welt besteht aus Tr?umen und phantasms」
 マグマを両腕から放つと、士郎はそれを避けた。
「Reichliche Gerechtigkeit und reichliches Unrecht」
 次は雷。しかしこれは士郎が夫婦剣を投げたのでそれに当たり不発。
「Licht ist unter den Punkten zu Ziel dabei」
 もう一回投影して切りかかってきたのを足の下から炎を出して空中に回避。
「Dunkelheit ist unter den Punkten zu Bedauern」
 空中で自身の指に切れ込みを入れると、そこから出た血で二本剣を作って上から攻撃するが、夫婦剣とぶつかり不発。
 そのまま互いに剣をぶつけ合って攻撃する。
 しかしどちらの剣も強度が同じなのか、同時に壊れてしまって決着がつかない。
「Es gibt roh kein im Punkt eines Aussehens」
 雲を操作した夕璃によって辺りが白い靄に包まれ、互いに姿を認識しにくくなる。
 その中から夕璃が現れて剣をふるうが、士郎は咄嗟に気づいてそれを防ぐ。
「Der Tod lungert in Herzen irgendwo herum」
 互いに決着がつかないが、夕璃は余裕な表情。
 それに比べて士郎はかなり疲れていた。
「衛宮士郎! 奴が詠唱を完結させる前に倒せ! でなければ貴様は負ける!」
 アーチャーの声に夕璃が内心強張る。
「Deshalb existiert das Herz nicht in diesem K?rper」
「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!」
 切りかかってきた士郎の連撃に、剣の心得がない夕璃では完全にさばき切ることができない。
 次第に押され始め、夕璃も焦りが見え始めていた。
 しかしそれは夕璃の用意していた罠である。
「?nderung in
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