stay night
05Heldenk?nig
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民家が倒壊しそうになったがそれを夕璃がマグマで防いで止めた。
「何だ、今のは……」
アーチャーが辺りを確認すると、虫の息となったバーサーカーが倒れているのを発見した。
「馬鹿な!? バーサーカーを倒しただと!?」
たった一撃しか放っていないのに、バーサーカーはかなりのダメージを受けていた。
「三回は殺せた」
「何回死ぬと思う?」」
霧が晴れている夕璃の隣りに、一本の槍しか持っていないストライカーがいた。
「馬鹿な……!」
「本気で打たなかった。バーサーカーのマスター、ひかせるのが賢明」
バーサーカーが消えるのを見届けていると、夕璃は微かな悪寒がした。
「夕璃!」
「え?」
気づいた時にはもう遅い。
後ろにローブを着た女性がいたのだから。
「破戒すべき全ての符」
夕璃に刺された短剣が発光し、夕璃の腕から令呪が消えた。
「あ――」
それだけではなく両腕が、左足が、体中に傷が現れ夕璃が吐血したのだ。
「貴様ぁぁぁぁぁあああああああああああ!」
激昂するストライカーがローブを着た女性に突撃していく。
「令呪を持って命ずる」
しかしその言葉にストライカーは止まった。
「私に矛先を向けるな」
ガチガチと震える手で槍を消すストライカー。
「ふふ。貴方の様な少女、好きよ」
しかしそれ以上の問題が起きている。
夕璃の体がぼろぼろになり、血を流していた。
「くそっ」
アーチャーが夕璃に近づき全て遠き理想郷を投影して夕璃を回復させる。
「固有結界が消えたのか?」
夢にしていた傷が現れたということはそれ以外に考えられないだろう。
「くそっ。助けられたままは主義に反する!」
全て遠き理想郷を夕璃に埋め込むと、夕璃の傷が全て回復した。
しかし夕璃が一向に目覚めないため、アーチャーは夕璃を担いで士郎の家に向かった。
「どうしたんだアーチャー。というか、夕璃!?」
「凛、急いで布団を用意してくれないか?」
「いいけど……」
いきなりアーチャーが夕璃を連れて帰ってきたことで、士郎達は困惑した。
「どうしてアーチャーが夕璃を連れてきたんだ?」
夕璃を布団に寝かせてから、士郎がアーチャーに聞いた。
「バーサーカーに襲われそうだったところを、夕璃に助けられた。奴の直感で気づいたらしい」
「で、バーサーカーにやられたの? 違うでしょ? だったらストライカーがいるはず」
ストライカーがこの場に存在していないことに、凜は疑問を抱いていた。
「その後、キャスターと思われる人物によって夕璃は令呪を奪われた。恐らく魔術による生成物を初期化するもの。それによって、夕璃は固有結界を失った。一時的なものかもしれないが、永遠にかもしれない」
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