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Fate/DreamFantom
03Entsch?digung
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い」
 第四次のライダーは、部下をサーヴァントとして召喚できた。
 衛宮士郎は、宝具を無限に内蔵し投影していた。
 ならば夕璃は何なのか。
 血。雷。回復。
「悪夢を、見る?」
 ストライカーが夕璃から聞いた言葉。悪夢を見ていたという言葉。
「悪夢を具現化?」
 しかしそれではおかしい。宝具を作ることなどできない。
 ただ思いつくふしがあった。
「夢が、固有結界?」
 夢が固有結界ならば、夢から血を、雷を。そして怪我を夢に変換することもできるかもしれない。
 だがそれは可能なのか。
 夢自体が固有結界だとすれば、夢から起きれないのではないだろ――。
「予兆が、あった!」
 居眠りしていたことに夕璃はとてつもなく疑問を抱いていた。
 今まで寝たことがなかったのにと。
 それも能力を初めて使用したと思われる、ランサーと戦った後に。
 更に今も眠っているのだ。
「使うと、夢に入る?」
 それはつまり、使いすぎれば起きることがなくなるということ。
 夢に閉じ込められる。
「あ」
 能力を使わせてはいけない。
 まだ仮定の段階だが、ストライカーはそう確信した。
「どうしよう」
 このままでは夕璃が死ぬ可能性もなくはない。
 聖杯戦争を続ければ夕璃は早くに夢に閉じ込められてしまうだろう。
 ふと、現状を考えて止まった。
「なんで、閉じ込められてほしくないの?」
 夕璃が閉じ込められた場合、確かにマスターとしては機能するが眠っているから邪魔になるだろう。
 だが眠っているならば護衛もしやすく、狙われるとしても狙われにくいところにいればいいだけの話。
 邪魔をされることもなく、精一杯戦って聖杯を手に入れることができる。
「わから、ない」
 ストライカーは考え込んだ。
 自らの頬を少し赤く染めているとも知らずに。



 目を開いた夕璃がまず考えたことは、今何時だろうだ。
 時計を探してから時間を見ると、3時30分。
 しかも目は完全に冴えている。
「あー。変な時間に起きちゃったな」
 外の風を浴びようとベランダに出ると、そこには月光に照らされているストライカーの姿があった。
 その姿に夕璃は目を奪われる。
 キラキラとストライカーの蒼い髪が靡き、まるで宝石の様に光り輝いている。
 更に月光だけしかないというのに、まるでそこだけは聖地の様に明るい。
 錯覚だとわかっていても、見入ってしまう光景だった。
「起きた?」
 夕璃に気付いたストライカーが屋根からベランダに飛び移ろうとしたのを夕璃が止め、逆に夕璃が屋根の上に乗った。
「マスターはもう魔術を使っちゃダメ」
 悩んだ結果、ストライカーは伝えることにした。
「何で?」
「あの魔術を使いすぎると、マスターは永遠に夢から出ら
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