stay night
02F?higkeit
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ったわね」
「げ……」
現れたのは赤い服の女子。
初めに戦ったアーチャーのマスターである遠坂凛だ。
「そう身構えないで。貴方に話があって来たの」
「いきなり襲ってきた先輩の話を聞けと言われても」
ストライカーに視線を送りながら夕璃は凛を睨みつけた。
ストライカーを出さないのはここで戦闘になれば他の誰かが傷つくかもしれないからだ。
「懸命な判断ね。それで話というのは同盟よ」
同盟。その言葉に夕璃は判断が揺らいだ。
「私達は今セイバーのマスターと同盟を組んでいる。貴方も入らないかしら?」
魅力的な誘い。
しかし夕璃はその言葉に乗らなかった。
「俺は自分の意志で行動します。誰かを殺すことを簡単にする人と、一緒にいたくない」
「なっ!? しょうがないでしょ!? それに貴方もいつか殺さなければいけない時が来るわ」
「殺すくらいなら殺されたほうがましだ」
強い意志を持って言った夕璃に、凜は驚いていた。
「どう? アーチャー」
「凄まじい決意だが、そんなことができるはずもない」
強い視線で射抜かれた夕璃は、一瞬たじろぐ。
「殺されたほうがましだと? 貴様は命を何だと思っている?」
「逆に聞くよ。殺すために争っているのもわかるし、願いがあるのもわかる。でも命を何だと思ってるの?」
視線の激突。そして溢れる殺気。
「お前は狂っているな」
「それで結構。俺は狂っている」
アーチャーの横を平然と通っていく夕璃は、そのまま学校に走った。
「おはよ」
短く挨拶をしてから自分の席に座る。
霊化しているからストライカーの姿は見られないで済むが、ストライカーは学校に興味深々だった。
「あれ、何?」
パイプを使ってストライカーに説明をしていたからか、授業中に眠ったことがない夕璃はうとうととしてそのまま寝てしまった。
気づくと一時間程度寝ていた。
「珍しいな仞凪が居眠りするなんて。国語の先生が驚いてたぞ?」
「え、うん」
あの悪夢を見たのは変わらないのだが、それ以外には何もなっていなかった。
「どうなってるんだろう……」
夢を見たとは言っても、その内容は殆ど覚えていない。
起こり始めた現象に、ストライカーも夕璃も気づくことはなかった。
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