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Sword Art Online〜星崩しの剣士〜
05:近付く死
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あれから数日、遂にギルドホームを買う資金が貯まったらしく、ケイタが代表して買いに行く事になった。
俺達《月夜の黒猫団》メンバーは、全員転移門前に集まっている。
無論、ケイタを見送る為だ。

「じゃあ、行ってくる」

ケイタは片手を上げつつそう言い、そして。

「転移、はじまりの街」

はじまりの街へと転移した。
一瞬、俺達は静まり返ったが、すぐに話し出す。

「マイホーム買うってさ、こんなに感動するもんなんだなー」

とササマル。

「親父臭ぇんだよ」

とダッカー。

「「ははははっ」」

2人のコントを見て俺達は笑う。
ここで、テツオがある事を提案する。

「なぁ、ケイタが家を買いに行ってる間にさぁ、少し稼ごうよ」

「あ、家具を買うの?」

とサチ。

「じゃあ、ちょっと上の迷宮に行くか」

ダッカーがそう提案する。
俺とキリトは、少し嫌な予感がしてそれに反対する。

「いつもの狩り場でいいんじゃないかな?」

「そうそう、各個に別れて稼げばそれなりに金も貯まるし???」

しかし、それはあっさり返される。

「上なら、短時間で稼げるよ」

「俺達のLVなら安全だって」

結果、賛成4人反対2人となり、上の迷宮に行く事が決定した―――。

* * *

――第27層・迷宮区――

「言ったろ、俺達なら余裕だって」

と、ダッカーが明るく言う。
確かに、今の所はたいして危険に陥ってもいない。
そこに、ササマルも軽い口調で話し出す。

「もう少しで最前線に行けるかもな」

「あったぼうよ」

ダッカーはやや調子に乗って答える。

「おっ」

ダッカーが何かを見付けたかのように走り出す。
壁を見ると、何やら紋章のようなものが薄く輝いている。
ダッカーが手をかざすと、紋章の輝きが増し、そして扉が開かれる。
――中には、小さな宝箱が1つ。

「???っ!」

俺は、瞬時にそれの中の招待を察した。
恐らく、あれは――。

「ま、待てっ!」

キリトがそう叫ぶ。
しかし、時既に遅し、ダッカー達走り出す。

「へへっ」

と言いながら、ダッカーが箱を開ける。
瞬間、ビー!と言う音と共に、部屋の色が赤く染まる。
俺はすぐに剣を抜き、扉まで下がる。
そして――。

「うおらぁっ!」

扉と壁の間に剣を挟み、扉が閉まらないようにする。

「皆、早くここから出ろっ!」

俺がそう言うと、キリト達はすぐに部屋の外へ出た。
しかし、サチだけはその場にへたりこんでしまい、脱出が遅れる
くそっ、このままじゃ間に合わない!
俺はそう心の中で
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