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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第317話】
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わよ♪」
まさしく恋する少女の様な眼差しで見つめるセシリア――だが構えたレイピアが、明らかに攻撃的意思を感じるのは気のせいだろうか?
「……これを渡したら、学食フリーパス貰えなくなるからダメだ!」
「……成る程。 ……楯無さんはヒルトさんにそう言ったのですか……。 ……言わなければ、ヒルトさんも渡してくれましたのに……そうすれば……同室――」
何やら呟いているのだが、客席からの歓声でよく聞こえなかった。
因みに一夏の悲鳴が聞こえるので、もしかしたら鈴音が八つ当たりしてるのかもと思うのだがどうやら篠ノ之っぽい叫び声が聞こえるので違うようだ。
「と、ともかく。 セシリアもそんな物騒な物はダメだ。 嫌いになるぞ?」
「うぅ……。 で、ですが! わたくしにも退けぬ事情があるのです!」
そう言って迷う表情を見せながらレイピアを振るうセシリア――切っ先は丸くなっていて、どうやらフェンシング用に見えたが――当たるのは嫌なので避ける。
「くっ……! あ、当たりませんわ……!」
「……悪いが、それも没収だ! これがなぁッ!!」
そう言って紙一重でレイピアの突きを避け、手首を掴むや壁へと追いやる。
「あ……。 ひ、ヒルト……さん……」
「悪いが、没収な?」
レイピアを奪い取ると、テラスから投げ捨てるがセシリアは怒るどころか潤んだ瞳で見つめてきた。
「……ヒルトさん、その……執事姿もお似合いでしたが、今のそのお姿も、わたくしにはとても魅力的に映ります」
「そ、それはどうも」
「で、ですから……キス……してくださいな」
……まさかの舞台でのキスの要求。
確かに俺やセシリアのいるテラスは、観客からは全く見えない死角になっている上にどうやら一夏にスポットライトが当たってるため、観客の興味もそちらに移っていた。
「こ、こんなところで何でキス何か要求するんだよ……っ」
「だ、ダメ……でしょうか?」
「ダメに決まってるだろっ。 ……わかったら、諦めな、王冠もキスも」
「……意地悪です、ヒルトさん」
軽く頬を膨らませて上目遣いで睨むセシリアは、相変わらず可愛いなと思う。
だが、ここでキスは流石に無理だし、王冠も渡せば学食フリーパスが貰えなくなる。
「……って訳で俺はもう行くからな」
「うぅ……。 お、王冠をくださいなっ!」
俺の頭に手を伸ばすセシリア――だが、ギリギリ回避――と。
「え――ひゃんっ! ……んんっ!?」
「んむっ……!?」
スカートの裾を踏んだのか、俺を巻き込んでテラスの中で倒れ込む俺とセシリアだが――互
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