スーパーロボット大戦OG外伝
0567話
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な結果は認めない。認めて堪るものか!?』
若い男の声と共に、その念が数秒前と同様に放出される。
「お、おい。どうなってるんだ? ダークブレインの口調が……」
予想外の成り行きなのだろう。カチーナが思わず呟く。
『たかが人間如き存在に……私が敗れる等ということは絶対にあり得ん!』
『そうだ、そうだ! 僕がこんな奴相手に負ける訳がないじゃないか!』
『頭が……頭が痛む。この痛みは一体何じゃ、何なんじゃ!』
『いやよ、こんなのって絶対にいやよ!』
ダークブレインの口調が変わる度に念が放たれていく。
「色んな念が放出されている……?」
「アヤにもそう感じられるのか? 私にもそう感じられるけど」
アヤとマイの姉妹の会話が聞こえて来るが、その会話もどこか戸惑ったようなニュアンスが含まれている。
『ああああああああ、消える……我等が、儂が、俺が、僕が、自分が、私が……消える、消えるうぅぅぅっ!』
藻掻くように蠢くダークブレイン。その象徴ともいえる頭脳は、声を漏らすごとに内部で何かが蠢くようにして形を変えている。
「これは……奴に囚われていた思念が解放されているのか?」
ギリアムのポツリと呟くような声。
『何でやねん。何でワイがこないな所で死ななあかんねん!? 嘘やろ、嘘って言ってぇや!』
『闇在る所に光在り! 光在る所に闇在り!』
ダークブレインに捕らえられていた者達の念が暴走している、か。
「シャドウミラー隊各機、自分の機体のコンディションをチェックしておけ。何が起きてもすぐに行動に移せるようにな」
シャドウミラー隊だけの通信回線を使い、そう指示する。
俺の原作知識通りに進むのだとすれば、ダークブレインについてはこれで終わる筈だ。だが、そもそもダークブレインの倒し方が原作とは違う以上、まだ戦闘続行の可能性もある。そして何よりも……これでダークブレインとの戦闘が終わったとしても恐らく次は……
『儂の頭が! 我の頭が割れる! 忘れるでないぞ! 知的生命体ある所に我等は常に存在する! お前達がいる限りは間違い無くだ! ……き、消える! 消えてしまうぅぅぅ!! 我等は叡智の結晶! 闇黒の思念集積体! おおおおお……あおおおお……十二の鍵! 至高天! 私が……! 我輩が消えるぅぅぅぅ! おああああああ……あううおおおおおお……!!』
既に取り込まれた思念が暴走しているのだろう。殆ど意味を為さない言葉を紡ぎ、次の瞬間、再生して元の大きさに戻っていた100mを優に越えるダークブレインの巨体は、身体の端から光の散りとなって消えていくのだった。
「奴が……消滅していく……」
ロアの、長年の宿敵の最後に感極まったかのような呟きをオープンチャンネ
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