スーパーロボット大戦OG外伝
0567話
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ライブ!」
流れ出た念動力をT-LINKシステムが感知し、それが影響してT-LINKフレームが赤く輝き、同時に赤い光の粒子が漏れ出す。
『そこにいたか、知的生命体よ』
その光の粒子により、俺の居場所を補足したのだろう。ダークブレインの側頭部に近い位置にいるニーズヘッグへと振り向こうとしたその瞬間。
「愛、直撃……食らえ、フルバーストだっ!」
ニーズヘッグの全ての武装が一斉に放たれる。
腹部の拡散ビーム砲が、頭部のビームバルカンが、ヒュドラの先端についている18門のビーム砲が、2門のランツェ・カノーネが、T.T.キャノンが、グレートグランドマスターキーを通じて放たれた無数の炎の矢が、そしてニーズヘッグ最大の火力であるメガ・バスターキャノンとグラビトン・ランチャーが。さらには頭部の内部へと侵入していたファントム48機全てもビームソードを展開して脳みそを斬り裂きながら外へと飛び出し、その場でクルリと反転してビームを撃ち込んでいく。
幾筋ものビームが異空間の中を走り、着弾しては爆発光を上げていく。
途切れる事無く放たれ続けるそのビームの群れ、まさに川へと落ちた哀れな獲物を喰らい尽くすべく殺到するピラニアの群れをも思わせるような光景が俺の目の前には広がっていた。恐らくこの光景を見た者は、夜空に瞬く綺麗な花火の如く感嘆の溜息を吐くか、あるいは何かおぞましいような代物を見たかのように震えるだろう。目の前の光景に集中しながらも、どこかそんな風に考えつつ……約30秒。長いようで短いビームの嵐は収まっていく。だが……まだだ、まだ終わらない!
「覚醒! 愛! 直撃! 続けて食らえ、もう一度フルバーストだ!」
覚醒の効果により、機体全体が不思議な力に包み込まれてエネルギーを回復していく。それはファントムに関しても同様で、本来はヒュドラに戻してエネルギーを補充しなければいけない筈なのだが覚醒の効果によりその必要は無くなっていた。そして再び異空間に光の芸術が瞬く。
ある意味では幻想的ともいえる30秒が再び過ぎ去った時、ダークブレインの頭部はそのまま綺麗さっぱり消し飛んでいた。同時に上半身も鎖骨辺りまではほぼ完全に消滅しており、腹から上も残っている部分の方が少ないような状況になっている。そして俺の射撃が終了して数秒後、空間が再びひび割れ、まるでガラスでも割れるかのように異空間は砕け散り、ふと気が付くとニーズヘッグの姿は奥の院の中へと戻っていた。
「アクセル、無事でしょうね?」
「アクセル、無事だな!?」
『アクセル、無事ね!?』
レモン、コーネリア、マリュー。三者三様の恋人達の声。さすがに俺を信頼しているとは言っても、この状況では心配してくれていたのだろう。それでもレモンの様子が他の2人よりも緩やかなのは
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