再開の召喚
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われる筈なのだ、まだ前回から10年だぞ!?なのにもう聖杯戦争が始まるのか!?」
理解出来なかった、本来聖杯戦争は60年の周期で行われる。第4次が終結してから10年という月日は経っているが幾らなんでも早すぎる。如何するべきかと腕組みして考えていると、手の甲に痛みが走る。見てみると、そこにはなんと
「………」
「お父さん?」
「………桜ちゃん、どうしよう」
「え?」
「俺にも令呪、宿ちゃった……」
「……ええええええええええええ!!!??」
まあなんという因果だろうか、間桐 桜、間桐 雁夜は令呪を宿してしまった。運命めいたものを感じられた。雁夜は意をきっして桜と共に聖杯戦争に参戦する事に決めた。また聖杯の泥で被害を出す可能性があるからだ。それは第4次聖杯戦争を生き残った者として見過ごす事は出来ない。
「お父さん、一体何の英霊を召喚する気なの?」
間桐邸の地下にある嘗ての蟲蔵、そこに召喚のための魔法陣を引いて準備をしている雁夜に質問をする桜。それを聞いて苦笑しながら指に嵌めていたはずの指輪を見せた。
「こいつを触媒にする、たぶん怒ると思うから覚悟はしておこう」
「じゃ、じゃあ召喚するのって!!」
「ああ、さあやるぞ桜ちゃん!」
「はい!!」
力強く頷き、雁夜と共に意識を集中し魔力を作り出しながら詠唱を口にする。
「「閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。 繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」」
思い浮かべるは、前回の戦争を共にした最強の神。彼となら絶対にこの戦争に勝てる。
「「告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ!」」
全身を駆け巡ってゆく魔力の感触。魔術師である限り逃れようのない、魔術回路が脈動する悪寒と苦痛が襲い掛かってくる。だがその痛みなど気にならなかった、彼に会える。その気持ちが、嬉しさが痛みを掻き消していたからだ。
「「我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!!!」」
全ての魔力を絞りきる勢いで詠唱を仕切った。周囲を突風と閃光が駆け巡っていく、目を開けてはいられないほどに強烈な光が発せられた。そして音が聞こえた。床を踏みしめる音だ。
二人が目を開けると、そこには額に青筋を立てながら指を当てて如何にも怒っていると解るポーズをしている男がいた。
「………おい、また俺を呼び出すとは良い度胸だな。死ぬ覚悟は出来ているんだろうな…雁夜」
「開口一番死ねっていうか普通!?」
成功した!!そこには雁夜と共に戦争を勝ち残った最強の
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