暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
天使炎上篇
11.波乱の訪れ
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背負われているギターケースを床に置き、改まったように那月と矢瀬、ヴァトラーを見て深く一礼する。

「初めまして、“空隙の魔女”南宮那月、矢瀬基樹、“戦王領域”の貴族、ディミトリエ・ヴァトラー。ボクは、この度、獅子王機関より“神意の暁(オリスブラッド)”の監視役としてこの島を訪れた、“剣帝”逢崎 友妃(あいさき ゆき)です。よろしくお願いします」

 その言葉に那月と矢瀬は息を再び飲んだ。ヴァトラーは、先ほどよりも愉しそうな表情を浮かべる。
 逢崎友妃と名乗った少女は、再び深々と頭を下げたのだった。
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