暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.1 出来損ない
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俺が出世しないようにしたり、ミカエルや、後の『熾天使(セラフ)』のイケメン、美女に近付かせないようにするとか。地味な嫌がらせ。まあ、俺は出世する気も『熾天使(セラフ)』の連中に近づく気もないので、寧ろありがたいんだがな。

「今日も戦争か・・・・・・」

俺は戦争反対派だが、末端に発言権も拒否権もないらしい。全くもって、末端は辛いねぇ。フリードじゃないんだけど。

「早くいきなさいよ、後がつっかえるのよ」

その実、早く逝きなさいよ何て思ってたりしてね。

「わかっています」

敬語じゃないといちゃもんをつけてくる可能性があるので、常に敬語でいる。
白いローブのような服を着て、俺は羽を拡げ、空へ飛び立つ。向こう側からは、黒いカラスのような羽を生やし、天使の証である輪が無くなった堕天使。コウモリのような羽を生やす悪魔がやって来る。ハア、憂鬱だ。

「皆のもの!これは聖戦だ!我らが神に勝利を!」

『『『『『『我らが神に勝利を!』』』』』』

再び、争いが始まった。


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今日も俺はこそこそと逃げ、こっそりと悪魔や堕天使に光の槍を撃ち込む。
自分の中にある、聖なるオーラを手に集め、棒状にし、先を鋭利にする。それを、同じ光の力で創った簡素な弓で、なるべく早く撃ち込む。こうでもしないと、俺は相手を殺せない。
最初は、殺すことに拒否感があったが、ありきたりな理由だが、殺らねば殺られるのだ。もう、迷う暇はなかった。
俺は、数えきれない槍を撃った。頭に、心臓に、四肢に、敵対する全ての存在に、俺は槍を放った。
いつ終わるかもわからない戦争。
俺は、自分が生き残ること以外、何も考えていなかった。
槍を創り、それを、同胞が戦っている悪魔の腕を撃ち抜き、体勢を崩させ、その隙を捉えた同胞が止めを刺す。

「・・・・・・ふん」

礼も言わずに次の戦いに身を投じる同胞。俺は別の下級の敵を探して、その足を貫く。それだけでも、悪魔にはダメージがある。それで苦しんでいる悪魔の心臓に槍を突き立てる。
次の敵は・・・・・・幼い外見をした、悪魔だった。こんな子供まで・・・・・・。

「天使!悪魔の敵!私があなたを殺してやる!」

「悪いけれど、私は死にたくない。だから、あなたを消滅させる」

悪魔の少女は、その悪魔ゆえの身体能力を発揮して、俺に殴りかかってくる。それを右に避ける。すぐさま、蹴りが跳んできたので、聖なるオーラを右腕に纏い、盾のようにして防ぐ。聖なるオーラを纏えば、悪魔にダメージを与えられる。これがなければ、俺は悪魔とまともに戦
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