暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.1 出来損ない
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半ズボンを置いていった。それまではいい。なんで下着が女物やねん!舐めとんのかワレェ!
偶々近くに鏡があったから、そこで自分の姿を確認する。
そこには、髪の毛の色が違うものの、ハイスクールD×D一巻、主人公を激怒させ、力を覚醒させた踏み台、
後の堕天使、レイナーレがいた。
俺は思った。恥じらいを捨てて服を着るべきだ、と。人生初の女の子の全裸が自分って・・・・・・。


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初めて生まれてから、数年がたった。この世界を調べていたら、天使、堕天使、悪魔の三竦みができていて、バカに強い龍がこの間神やら魔王に喧嘩を売って魂を神器(セイクリッドギア)に封印されたらしい。
完璧にハイスクールD×Dだ。何てこった。俺は遅かれ速かれ死ぬ運命なのか?いや、俺がレイナーレになっちゃったのなら、そこを回避することはできるだろう。だが、それよりも目先のことだ。
ご存じの通り、今は戦争中である。俺は兵隊である。どれだけ弱かろうと兵隊だ。ハア、気が重いな。
つまりは、戦死する可能性が限りなく高いのである。俺が生きる術はあるのか?

「ねえ、あなた邪魔なのよ。どうせ使えないのだから、壁にならないのならいないでくれる?」

こんなことを言われるのもしょっちゅうだ。だが、これは『システム』から見たら合理的な判断として、その天使が『堕ちる』ことはなかった。力がないって罪なんだな。俺は強くなりたい。
今日も戦争だ。俺は逃げて、逃げて、逃げて、逃げて逃げて逃げて逃げて、下級の悪魔や堕天使が一人になって油断した瞬間に光の槍を投げて逃げる。仕方がないだろ?俺は弱いんだからさ。この光の槍も、他の同期の天使に比べたら弱々しいく、頼りないものだった。
自分の性別については、自分の中にボーダーラインを引くことで割り切った。心は男、体は女。オナベと言いたいのなら言えばいいよ。実際そうなんだし。

「あら、レイナーレ。まだ下級以下なの?さっさと強くなったらどう?」

嫌みだが、『システム』は叱咤激励と見なしているらしい。ここで『システム』を腐っていると思ってはいけない。ただ単に、他の天使がギリギリの境界線を見極めているだけだ。俺という出来損ないを排他することによって、「ああはなりたくない」と思わせ、自身を向上させられるのなら、いいだろう。
だが、そうではなく、俺を単純に気に食わないという天使もいる。理由は、あの髭ジジイ、つまりは神に名付けられたからだ。誰もが神を崇拝し、崇め、奉る。そんな絶対の存在に名付けられた出来損ない。苛めの的にならないわけがない。とはいえ、あからさまな苛めは『堕ちる』ので、
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