暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
終わる、そして、始まる。
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アが呆れたようにツッコみを入れる。

「初めまして、ミラジェーンよ」
「アラン・フィジックスです」
「シャルル!ココロちゃん!本物のミラジェーンさんだよ!」
「噂通り綺麗だね!」
「ま、ミラだしな!」

興奮気味にミラの話をするウェンディとココロに、何故かアルカが胸を張る。
アランは礼儀正しく頭を下げた。

「シャルルは多分ハッピーと同じだろうけど、ウェンディ達はどんな魔法使うの?」
「ちょっと!オスネコと同じ扱い!?」

ハッピーと同じような扱いを受けたシャルルは喰ってかかるが、周囲は特に気にしない。
喋る二足歩行のネコとなれば同じ扱いも頷ける。

「あ、僕は魔法格闘術を使います」
「魔法格闘術?」
「マイナーな魔法だから使う人は少ないですけど・・・足に炎を纏って蹴ったり、拳に雷を纏って殴ったりする魔法です」

実際に拳に雷を纏わせるアラン。
続くように、ウェンディとココロが口を開く。

「私・・・天空魔法を使います。天空の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)です」
「私はえっと・・・灰魔法でいいのかな。灰の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)です」

ウェンディとココロが言った瞬間。

『!』

ギルドの騒ぎが止まった。
メンバー達は目を見開き、固まる。

「「あ」」

その様子を見た2人は小さく声を零した。

(信じてもらえない・・・か)
(まぁ、日常的に見てるのがナツさんだし・・・仕方ないかな)

困ったように微笑み、俯く2人。
が、それと同時にギルドのメンバーが動き出す。

「おおっ!」
「スゲェ!」

返ってきたのは、全く予想していなかった言葉だった。

「ドラゴンスレイヤーだ!」
「すげーーーっ!」
「ナツと同じかっ!」
「ガジルもいるし、このギルドに4人も滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)が!」
「珍しい魔法なのにな」
「珍しいといったらアランもだろ!魔法格闘術って初めて聞いたぞ!」

止まる事を知らずに沸き上がる歓声。
その言葉に3人は自然と笑顔になった。





「う・・・」
「ガジル様?」

そんな中、表情が硬い男が1人。
ガジルだ。
その視線の先にはナツ・・・と一緒にいるハッピーと、ウェンディ・・・と一緒にいるシャルル。

「ネ・・・ネコ・・・」
「もしかしてガジル様・・・あの2人にネコがいるのになぜ自分だけいないんだとか考えてます?」
「!」

シュランの言葉にガジルは思わず目を見開いた。
少しの狂いもなく、自分が考えていた事と同じだったからだ。

「でもそれを仰られたらココロ様にもネコはいません。それに、ガジル様には私がいますし」
「・・・それもそうか」

シュランに言われ、ガジル
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