―闇魔界と振り子―
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か反転召喚に成功した時、デッキから儀式モンスターをサーチする効果であり、手札に儀式魔法があればそれだけで儀式召喚が可能な状況となる。
「手札から儀式魔法《ドリアードの儀式》を発動! センジュ・ゴッドをリリースし、《精霊術士 ドリアード》を儀式召喚!」
満を持して儀式召喚されるのは、四つの属性を持つ儀式モンスター《精霊術士 ドリアード》。金色の髪を揺らしながら、エレメントを操る魔術師として降臨する。
「さらに《右手に盾を左手に剣を》を発動! フィールドにいるモンスターの攻守を逆転させる!」
魔法カード《右手に盾を左手に剣を》よって、精霊術士 ドリアードの攻撃力は1400ポイントとなる。しかし、他の魔装戦士とハウンド・ドラゴンは守備表示のため、破壊してもダメージはなく、ヴァンドラは《ポールポジション》の効果によって魔法効果を受けない。
一見意味のない魔法カードの発動。だが必ず意味はある……そして、この儀式モンスターを見て、目をつぶって二人の友人たちの顔を思い出す。このモンスターと同じく、女性方儀式召喚使いの彼女のことを。このモンスターと同じく、属性を司るHEROを使う彼のことを。
明日香を探しだして二人で十代に謝らなければ。そのためには――
「リバースカード、オープン! 《風林火山》!」
――このようなところで止まっている場合ではない……!
「風林火山だとっ!?」
俺のフィールドにデュエルの序盤から伏せてあったリバースカードに対し、オルネッラの驚愕の声が廃虚に響き渡っていく。それと同時に精霊術士 ドリアードには、四つの属性の力が貯まっていく。
三つの強力な効果の、いずれかを選ぶことが出来る罠カード《風林火山》だが、効果に比してその発動条件は厳しい。だが、その発動条件である四属性を揃える、という条件は……《精霊術士 ドリアード》が一人で賄える条件でもある。
「《風林火山》第一の効果発動! 相手モンスターを全て破壊する!」
吹き荒れる疾風、逆巻く水流、燃え盛る火炎、荒ぶる大地。四つの属性を持つ強大なエネルギーが《精霊術士 ドリアード》に集まっていき、光線という形となってオルネッラの魔装戦士へと襲いかかっていく。《ポールポジション》があろうと関係なく、魔装戦士とハウンド・ドラゴンは、精霊術士 ドリアードの一撃によって呆気なく壊滅したのだった。
……よって今フィールドにいるモンスターは、精霊術士 ドリアードただ一人。俺はそのまま容赦なく、デュエルの決着をつけるべくダイレクトアタックを命ずる。《右手に盾を左手に剣を》により、精霊術士 ドリアードの攻撃力は1400ポイント……!
「バトル! 精霊術士 ドリアードでダイレクトアタック!」
「や、止めてくれぇ……うわ
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