―闇魔界と振り子―
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た召喚方法だということ。そして方法はどうあれ、オルネッラのフィールドには五体のモンスターが召喚され、俺のフィールドにモンスターはいないということ……!
「モンスターをセット! さらにリバースカードを二枚伏せ、ターンを終了する!」
「俺様のターン! ドロー!」
今の自分に出来る精一杯の防御。セットモンスターが一体に、リバースカードが三枚という鉄壁の布陣。……五体のモンスターを相手にしていては、少し頼りないが。
そしてオルネッラは――デュエルをしていれば分かることではあるが――、三枚のリバースカードに躊躇するような性格では……ない。
「トドメだぁ! 魔装戦士 ヴァンドラでダイレクトアタック!」
――ならばそこを突く。リバースカードを警戒しないならば、そのリバースカードによって決着をつける……!
「リバースカード、《皆既日蝕の書》を発動!」
「二枚目だとぉ!?」
先のターンで発動された速攻魔法《皆既日蝕の書》が発動され、再びフィールドの全てのモンスターを日蝕のようにセットしていく。通常モンスターである《ハウンド・ドラゴン》はもちろん、魔法カードに耐性がある魔装戦士もいないらしく、全て例外なく《皆既日蝕の書》にセットされて――
「なぁんてなぁ! こっちもリバースカード、オープン! 《ポールポジション》!」
オルネッラのリバースカードが開示されるとともに、ヴァンドラがセットされていく魔装戦士たちの一番内側に移動する。セットされた魔装戦士たちが邪魔で、ヴァンドラにまで《皆既日蝕の書》が届かない……!
「俺様のフィールドに《ポールポジション》がある限りぃ、攻撃力が一番高いモンスターは魔法の効果を受けないんだぜぇ!」
永続罠《ポールポジション》の効果により、攻撃力が最も高いヴァンドラには魔法効果耐性が備わる。それは《皆既日蝕の書》だろうと、魔法カードならば例外はない。
「今度こそトドメだぁ! ヴァンドラでダイレクトアタック!」
「リバースカード、オープン! 《ガード・ブロック》!」
再びダイレクトアタックを仕掛けてくるヴァンドラを、俺の前に展開したカードの束が何とか防いでくれる。ヴァンドラの猛攻に対し、ギリギリ首の皮一枚繋がった、といったところか……
「そしてエンドフェイズ! 《皆既日蝕の書》の効果が発動する!」
《皆既日蝕の書》によって裏側守備表示となっていた、ヴァンドラ以外の三体の魔装戦士とハウンド・ドラゴンが再びその姿を守備表示で見せる。表側表示になったのは四体と、《皆既日蝕の書》は脅威の四枚ドローをオルネッラに強いる。
「そしてエンドフェイズ時に《グリード》の効果が起動する!」
起動した《グリード》は、ドローしていれば発動したプ
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