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駄目親父としっかり娘の珍道中
第52話 花粉症対策は万全に!
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 春一番に皆様が困るのは一体何か? それは言わずもかなだろう。
 そう、花粉だ。この時期になって花達は色々とハイな状態になっているらしく所構わず花粉を撒き散らし始めるのだ。花粉症持ちの人にとっては禄でもない時期に直面していたりする。
 そして、そのはた迷惑な花粉症のシーズンはここ江戸でも大流行していたりする。だが、今年の花粉症はちょっとばかり厄介な様子であり、その証拠として、江戸の一角にある万事屋銀ちゃんの屋内でも、何時もは騒がしい声は全く聞こえず、ただただくしゃみを連呼する音だけが響き渡っている次第であった。




「あ〜くそっ、何だってんだ今年の花粉はよぉ! 何時もより気合入ってんじゃねぇのか?」
 開始早々から鼻っ柱を真っ赤にしながら銀時は愚痴った。万事屋メンバー全員が花粉症に掛かってしまったらしく、皆ティッシュがないと明日も生きられない位にやばい状態になってしまっていた。
「何でも今年の花粉はかなりやばいらしいですよ。例年のうん倍だとか、溜まったもんじゃないですよ全く」
「だよなぁ、こんな花粉だらけの日だってのに晴れてるからだとかで遊びに行ったあの馬鹿の気が知れねぇや」
「ってか、なのはちゃんこんな花粉真っ只中なのに遊びに行っちゃったの? 何でそんなに冒険心溢れてるの!?」
「知らねぇよ。子供は風の子花粉の子って言うだろ?」
「言わねぇよ」
 道理でメンバーが一人足りなかった訳でもある。現在万事屋内に居るのは銀時、新八、神楽の三名だけのようだ。まぁ、もうすぐお昼時になるのでそろそろ帰って来ると思われるのだが。
「ただいまぁ!」
「ほぉら帰ってきた。今頃俺達と同じで鼻水ダッラダラの面してるぜ多分よぉ」
「マジアルか! そんな面じゃヒロインやれないアル。今日からヒロインは私アルね」
「おい、鏡で自分の面見て来い。お前も鼻水ダラダラの面してるぞ」
 等と相変わらずな会話を交えている三人の下へなのはは帰ってきた。何処と無く息が五月蝿く感じるのだが気のせいだろうか?
「どうしたの三人共?コーホー、そんな鼻水垂らしてコーホー」
「……は?」
 聞き慣れない呼吸音が聞こえてきたので見てみると、其処には確かになのはが居るのだが、彼女は顔に分厚いガスマスクを被っていた。まるで某宇宙戦争的な映画の黒幕で出てきそうなマスクを被っていたのだ。
「何だ? そのダースベーダーみたいなマスクは」
「花粉症防止マスクコーホー。結構便利なんだよこれコーホー」
「コーホーコーホーうっせぇんだよ! お前は何処のスカイウォーカーだ! フォースでも使う気かコノヤロー! 大体てめぇだけずっけぇんだよ! 何で自分だけそんなマスク被ってんだ! 外せ馬鹿!」
 余程そのマスクの存在が気に入らないのだろうか、無理やりなのはが被ってたマスクを脱がそう
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