暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第52話 花粉症対策は万全に!
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れを銀時達が揃って見た。其処に書かれている住所。それは紛れもなく先ほど来たあの隣のヘドロの住所であった。
「ま、マジですか……これって、今度こそ僕達終わりじゃないですか?」
「もうお仕舞いアル。私達揃ってあのヘドロにやられてお仕舞いアルよ!」
 早速絶望ムードに浸る新八と神楽。だが、町内会の秩序と治安を守る為に行かねばならない。何より、そうしないと話が進まないからだ。




     ***




 江戸に突如として現れた巨木の根元付近。そこでひそかに花屋を営んでいるヘドロ。今日も花達にせっせと水をやりながら大事に世話をしている。見た目に似合わず結構まめな性格なようだ。
 そんなヘドロを遠目から眺める我等が万事屋ご一行。遠目から見れば良い人そうなのだが、やはり近くで見るとめっさ怖い。寧ろごっさ怖い。それ位怖いのだ。
「何か、普通の花屋さんみたいですね」
「馬鹿野郎、見かけに騙されてるんじゃねぇぞてめぇら。もしかしたらあの花は地球侵略用の生物兵器かも知れねぇぞ」
 用心に越した事はない。が、今はこの回覧板を一刻も早く渡す必要がある。だが、正直言うと直に渡すのはかなり怖い。ぶっちゃけ御免被ったりするのだ。
「そうなの? でもあぁやってお花の世話してるヘドロさんって良い人そうに見えるけどなぁ」
「お前の頭の中はお花畑しかないみてぇだな。良いか、あれがもし対人専用の生物兵器だったらどうすんだ? 俺達速攻であれの餌になっちまうんだぞ! 其処んとこ分かっとけやクソガキ」
 相変わらずヘドロの危険性を今一理解していないなのはの素っ頓狂な答えに銀時の鋭いツッコミが木霊する。今此処で釘を刺しておかないと以降ヘドロが登場する回でどんな事をやらかすか分かった物じゃない。
「それで、一体どうやって渡すアルか?」
「それをこれから決める。行くぞ、ジャ〜ンケ〜ン―――」
 銀時の掛け声と共に四人一斉に思い思いのジャンケンを出した。その結果、銀時、神楽、なのははグーなのに対し新八だけチョキと言う具合に終わった。つまり新八の負けである。
「はい、それじゃ回覧板を回すのは新八に決定な」
「ま、マジっすか! ってか、此処はヘドロさんに態勢のあるなのはちゃんに任せるべきじゃないんですか?」
「馬鹿かてめぇは、此処で男を見せておけばこれを見ていた読者が【あれ、何か新八って男っぽくね?】とか【やっぱ新八ってカッコいいキャラなんだなぁ】って尊敬の眼差しで見て貰える事山の如しだろうが」
「オッケェイ! 僕に任せて下さい! 必ずこのミッションを遂行させてみせますよ!」
 案外ちょろい新八であった。そんな訳で新八が回覧板を渡す役に決まったと言う訳だが、問題は渡し方だ。幾ら新八が覚悟を決めたとは言え流石に直に渡すのは辛い。何か策が欲しかった。
「良
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ