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駄目親父としっかり娘の珍道中
第52話 花粉症対策は万全に!
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 いきなり場はパニックになり始める。そりゃいきなりあんな強面な怪物紛いの人が裏隣に越してきたなんて言ってきたらそりゃ驚きと恐怖でパニックになってもおかしくはない。
「確かにちょっと怖そうな人だったけど、でもお花屋さんだって言うから良い人なんじゃないかなぁ?」
「馬鹿野郎! 何時まで頭ん中リリカルマジカル引き摺ってんだぁクソガキ! 此処は銀魂の世界なんだよ! リリカルもマジカルもねぇんだよ! 萌えもエロも欠片すら見当たらない世界なんだよ! ギャグとカオスの支配するバイオレンスな世界なんだよぉ!」
「あんたどんだけ自分の世界嫌ってるんですか!?」
「もうお仕舞いネェ! こうなったらせめてお前等を道連れにして死んでやるネェ! 覚悟しろやこの腐れ天パーに駄眼鏡がぁ!」
 恐怖がMAXとなってしまった銀時、新八、神楽の三人が仕舞いには互いに互いを潰しあう果てしないバトルロイヤルをおっぱじめだしてしまった。目の前で繰り広げられる死闘、死闘、そしてまた死闘。このままでは物語もグダグダに終わってしまう事山の如しであった。
「まぁまぁまぁ、三人共落ち着きなよ」
 そんな三人を戒めたのはなのはであった。流石は万事屋のプチ良心回路的存在なだけあって早々恐怖で潰れるような事はないようだ。
「人は見かけで判断しちゃ駄目だよ。確かにヘドロさんも強面だったけどきっと見た目に反して良い人なんだよ」
「何処が良い人だよ! あんなのどう見ても地球侵略に来た異星人じゃねぇか! 表沙汰じゃ善人面してっけどなぁ、きっと裏じゃ密かに人を誘拐して人体実験とか解剖とかエイリアンとかに改造しているに決まってるよ! マジで怖いよ! 上京したての田舎者が何するか分からない並に怖いよ!」
「例えの意味が分からないよお父さん」
 流石にお子様には意味が分からなかったようだ。とにもかくにも、そのお陰で三人の終わりなきバトルロワイヤルは未然に防げたのだから、これはなのはのファインプレイだったりする。
「オォイ、朝ッパラカラウッセェゾテメェラ!」
 そんな矢先に、再び引き戸を開けて入って来たのはキャサリンであった。花粉症にやられたのだろう。分厚いマスクを口にし、手には回覧板らしき物を持っていた。
「あ、キャサリンさん」
「ホレ、回覧板ダゾクソガキ! サッサト次回セヤボケェ!」
 そう言ってなのはに回覧板を手渡して去って行く。その際に銀時が「回覧板なんて渡してる場合じゃねぇだろうが! 今地球はピンチなんだぞゴラァ!」等と言っていたが全く意に返す様子が見られなかった。まぁ、普通の思考を持つ人間が聞いたらそんな反応をするのは至極当たり前なのだが。
「えぇっと、今日の内容は……あれ?」
「どしたぁ?」
「ねぇ、この住所って家のすぐ近くだよねぇ」
 なのはが書かれている住所を指差す。そ
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