スーパーロボット大戦OG外伝
0566話
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ックホールクラスターは強力無比な一撃であるのは間違い無い。ネオ・グランゾンではなく、通常のグランゾンである以上は純粋に武器の威力だけならそれに匹敵する攻撃方法を持つ機体はそれなりに存在しているが、攻撃の威力というのは武器の攻撃力だけで決まるものではない。攻撃するタイミング、攻撃を命中させる場所、敵の動きの見切り等々、その他のパイロット技能を付加してこそだ。そして、シュウはそのパイロットとしての技量だけで考えれば、恐らくこの戦場でPPの恩恵がある俺を抜かせば最も高い。
「分かった。任せる」
「ええ、任せて貰いましょう。ですが、敵が奥の手を出してきたとしたら、それを破ってその精神を打ち負かすのは貴方の役目ですよ?」
「……いいだろう、その役目引き受けた」
確かに恐らくこの戦場でもっとも機体に余裕があるのは、反則的な動力炉を3つも内蔵しているニーズヘッグだろう。機体のダメージも無いし、コンディションも良好。そしてなによりもシュウ自身は知らないだろうが、俺には精神コマンドというものが存在している。俺以外に精神コマンドが無い以上は、純粋に一撃の威力で最も高いダメージを出せるのはニーズヘッグなのだ。
「いいでしょう。では……いきますよ?」
シュウの言葉に頷き、全機へオープンチャンネルで通信を送る。
「全機、グランゾンが最大級の攻撃を仕掛ける! 巻き込まれないように注意しろ! そしてダークブレインを追い詰めるために、その一瞬に全力の攻撃を集中しろ!」
それだけ命じ、俺はダークブレインへと意識を集中させる、俺の言葉で他の者が動くかどうかは、正直五分五分だろう。シャドウミラーは間違い無く動くだろうが。
だが、あの幾ら攻撃しても片っ端から再生してしまう、馬鹿げた再生能力を持つダークブレインをどうにかするには中途半端な一撃では駄目だというのは、ヒリュウ改やハガネの者達なら言わなくても分かるだろう。
「さぁ、闇黒の叡知を司る者よ。今こそ、それを示すべき時です」
そう告げるや否や、グランゾンの胸部装甲が展開されてブラックホールが生成される。それを両手に発生した重力波フィールドで持ち上げ、次の瞬間にはまるでグランゾンそのものを飲み込む程の大きさにまで肥大化する。そしてその肥大化したブラックホールはグランゾンによって投擲され……周囲を圧倒的な超重力で包み込む、結界とも呼べるドームを作り出す。
『こ、これは……』
そのドームから聞こえて来るダークブレインの戸惑った様な呻き声。周囲を圧倒的な破壊の空間に満たされながらも、未だに声を出せる……いや、出す余裕があるのがダークブレインの圧倒的な再生力を示している。恐らく、今あの漆黒のドームの中ではダークブレインが破壊され、同時に再生をするという行為を休むことなく繰り返し続
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