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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第315話】
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だぞ?」


 そう言うと、若干視線を逸らした未来――だが、次の瞬間には両腕を天に掲げ、身体を伸ばしていた。


「んんッ! 慣れない接客業だったからちょっと疲れちゃったかなぁ〜」

「……こらっ、話を逸らすな」

「むぅ……。 仕方ないじゃん……。 でもまあ、織斑君みたいにあまりに興味が無いっていうのだとそっちの方が心配になっちゃうからいいかな?」

「……だな。 てかアイツが男以外で迫る様は見たことないし……。 ……一応、篠ノ之が腕を組んだら照れてた気もするが……あいつ、平気で女子と手を繋げるからなぁ……」

「……ヒルトはどうなの?」

「俺? ……正直言えば、慣れないよ。 ……未来でも、美冬でも、セシリアや鈴音、シャルにラウラって繋いだ事あるが、内心は心臓バクバクしてるからな」

「ふぅん……。 じゃあ、やっぱり女の子とキスとかしたら、ドキドキするの?」

「ぶはっ!?」


 いきなりの言葉に、吹き出しそうになる――未来を見ると、僅かに頬に赤みが差していて、自分の質問が大胆だと言うことに気づいてるのだと思えた。

 ふと、唇に目線が行くと、臨海学校の時のキスを思い出し、全身の血液が沸騰する様な感覚に襲われた。


「ど、ドキドキどころじゃないって! ……今でも臨海学校で未来に最初にされたキスですら夢かと思うときもあるのに」

「あっ……ば、ばか……思い出させないでよ……」


 プイッと顔を横に逸らす未来。

 吹き抜ける風が上がった体温を下げていく様に思えたが――まだ、心臓の鼓動音が煩く、隣にいる未来に聞こえないかヒヤヒヤしていると――。


「……ヒルト」

「な、何だ?」

「……今なら、誰も居ないよ?」

「そ、それは知ってるが――」

「もぅ……相変わらず鈍いんだから……。 ……ん……」


 鈍いといった後に、未来は軽く上顎をあげ、瞼を閉じると指で二回、自分の唇に触れた。


「〜〜〜〜ッ!?」


 思わず周囲360度辺りを見渡してしまう――もちろん、誰も居ないのだが。


「……え、えっと……」


 明らかにキスをねだるのがわかってはいるのだが……断るのも何だか出来ないし――というか、セシリア然りシャル然りラウラ然りと何だか断れない雰囲気を作ってからキスって流れになってる気がする……。

 ドキドキと心臓の鼓動音が鳴り響く中、肩に手を乗せると未来はピクッと小さく身震いすると共に、再度キスしやすい様に上顎を上げた。

 それを見て、俺はゆっくりと未来と唇を重ねる――夏の臨海学校以来の口づけ。

 未来の唇の柔らかさが伝わり、嫌でもキスをしてる実感を得てしまう。

 暫くキスを続け、軽く唇を離すと未
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