第六章
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ントと言われてはこれも無理のないことであった。
「祖父の代に中国からです」
「だったらわかるじゃない。チップだよ」
「チップですか」
「貴方個人にね」
こういうことだった。これは彼のダンディズムであるのだった。
「こうして見せてくれた御礼にね。どうぞ」
「はあ」
「日本人みたいに奥ゆかしくしたらかえって損するよ」
右目をウィンクさせて明るく述べてみせた。
「アメリカじゃね」
「そうですね」
やはり彼女もアメリカ人だった。事情を把握するとすぐににこりと明るく笑ってみせてきた。この辺りの変わりの早さが実にアメリカであった。
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