旧校舎のディアボロス
悪魔の集会
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から、とくには驚きはしなかった。
「粗茶をどうぞ。」
「ありがとう。これおいしいな。」
「ふふふ、ありがとうございます。」
なんか朱乃の顔が赤いな。風邪か?
そんなことを想っていると、リアスからソファーに座れと促されて腰を掛けることにした。
すると、リアスの口が開く。本題に入るようだ。
「単刀直入に言うわ、私たちは悪魔なの。」
本当に単刀直入だな。俺たちは知ってるからいいけど、兵頭たちに信じろって言っても無理だと思うんだがな。
「信じられないって顔ね。まあ、仕方ないわ。でも、あなたたちも昨夜、黒い翼の女がいたでしょう?
あれは堕天使。元々は神に仕えていた天使だったんだけれど、邪な感情を持っていたため、
地獄に堕ちてしまった存在。私達悪魔の敵でもあるわ」
エロ三人組はリアスの説明を聞いても尚、信じられない顔をしていた。
「私たち悪魔は堕天使と太古の昔から争っているわ。冥界―――人間界で言うところの『地獄』の
覇権を巡ってね。地獄は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの。悪魔は人間と契約して代価をもらい、力を蓄える。堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとする。
ここに神の命を受けて悪魔と堕天使を問答無用で倒しに来る天使も含めると三竦み。
それを大昔から繰り広げているのよ」
「いやいや、先輩。いくらなんでもそれはちょっと普通の男子高校生である俺たちには難易度の高い
お話ですよ。」
「―――天野夕麻、夕菜、夕香」
リアスの一言を聞いて、三人は目を見開いた。
「あの日、あなたたちは昨日デートをしていたわね?」
「・・・・・冗談なら、ここで終えてください。正直、その話はこういう雰囲気で話したくない」
殺されかけたもんな。元彼女に。御愁傷様だ。
「彼女は存在していたわ。確かにね。まぁ、念入りに自分で貴方の周囲にいた証拠を消したようだけれど」
とリアスは言い、朱乃が懐から三枚の写真を取り出した。
「この子よね?天野夕麻ちゃんって。そして夕菜、夕香、この子たちは、いえ、これは堕天使。」
唖然とする兵頭にリアスは話を続ける。
「この堕天使はとある目的があってあなたたちと接触した。そして、その目的を果たしたから、貴方の周囲から自分の記憶と記録を消させたの」
「目的?」
「そう、あなたたちを殺すため」
あまりにも驚きの言葉に目を見開いた三人。そして食って掛かった。
「な、何で俺たちががそんな!」
「そうですよ。何で俺たちが狙われたんですか?」
「意味が分かりません!」
「落ち着いてちょうだい。仕方なかった・・・・・いいえ、運がなかったのでしょうね。殺されない所持者もいる訳だし・・・・・」
運が
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