宣戦布告(後編)
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「な…何だ…急に…苦し…!」
膝を着き、胸を押さえながら苦しみ始める。
「おい!どうした!?」
「しっかりしろ!!」
そんな様子に、周りの中将達が狼唄える。
「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛!!」
そして、もがき苦しみ、声を上げる。
『ハハハハッ。無様だね〜』
嘲笑う様に、苦しむ姿を見下ろすムウマ。
『まぁ、人を殺す趣味は無いから安心しなよ』
握っていた手の力を抜くと、苦しんでいた中将が大人しくなり、
呼吸を整える。
『部下が苦しんでんのに、何も出来ないとは、随分頼り無い元帥だね(妖笑)』
センゴク「くっ…!」
不適な笑みを浮かべ、横目でセンゴクを見るムウマ。
『これ以上惨めになりたくないなら、10億賭ける事だね(妖笑)』
センゴク「待て!“ムウマ”!!」
すると、彼は大きな声で彼女を呼び止める。
『何だ。知ってたんだ』
センゴクと向き合い、ふてぶてしい態度を取るムウマ。
センゴク「今までの事件も、お前の仕業か?」
『文句ある?』
センゴク「何故こんな事をする!」
彼女の答えに納得出来ないセンゴク。
『……試したかったんだ』
センゴク「?」
ボソリと吐かれた答えに、彼は疑問符を浮かべる。
『神から貰った能力(チカラ)を(妖笑)』
全「「!?!?」」
すると、彼女の大胆発言に誰もが驚く。
センゴク「…神など…居る筈…『無いって?』!!」
センゴクの言葉を遮る様に、彼女は答えを重ねた。
『分かんないよ?世界は広いからね〜』
それに対し、ムウマの言い分を否定する様に睨むセンゴク。
『まぁ。ウチの場合、神は神でも…センゴクが想像してる様な“神様”じゃないけどね』
センゴク「!!?」
しかし、彼女の意味深な台詞に思わず言葉を失う。
『次会う時は、“福の神”か…それとも“死神”か…(妖笑)』
そして、妖しい笑みだけを残して姿を消した。
to be continued
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