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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第九話 胸騒ぎ
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みたいと思っているんだけど・・・・・・信用できるやつがそうそういなくてな」
「そう言うことなら構いません、と言いたいところですが、明日はギルドの方での攻略があるので無理です」
「あー、そっか。アリスはギルドに入ってるもんな」
忘れていた。アリスはKoBの副団長補佐なのだ。当然毎日仕事で忙しいはずだ。これは他をあたるべきだな、と思っていた矢先、予想外の言葉が飛んできた。
「ですが、それが終わった後でしたら構いませんよ」
「へ?」
なんとも情けない声を出してしまった。まさか別の日ならいいと言われるとは思っていなかったからだ。
「ですから、明日の攻略が終わった後であれば、時間があると言っているのです」
「あ、ああ。じゃあよろしく頼む・・・・・・」
俺は戸惑いながらもなんとか返事をすることができた。
幸い、発生しかけた微妙な雰囲気は、サラダの皿を持ってきたNPCがキャンセルをしてくれた。
さっそく、そのサラダをフォークで
頬張
(
ほうば
)
り、飲み込んでから、アレコレ誤魔化すべく質問をする。
「ところで明日はどこに行くんだ?」
「最前線の迷宮区です。もしかすると会う可能性があると思いますが、その時は極力、話かけないでください。他の団員に誤解されても困りますから」
その時、俺はなぜか胸騒ぎを覚えた。しかし、それはすぐに消える。
「そこら辺は分かってるって。それより迷宮区ってまさかボスの偵察か?」
「そんなわけないでしょう。まだボスの部屋も見つかっていないのですよ。明日はギルドメンバーで探索をするだけです」
アリスは呆れた表情を見せつつ、淡々と話した。
「そ、そっか――――まあ最前線なんだし気を付けろよ」
「私よりもソロのお前の方が気を付けるべきでしょう」
「それもそうだ・・・・・・あははは」
俺は乾いた笑いを浮かべ、その時ちょうど運ばれてきた料理を口に運んだ。
◆
店を出ると、街はもう完全に夜のとばりに包まれていた。
俺はつい、と上を振り仰ぎ、呟いた。
「そろそろキリトも帰ったんじゃないか?」
「そうですね・・・・・・今日はありがとうございます。ここ、美味しかったですよ」
アリスはお辞儀をして感謝の意を伝えた。それを見た俺は自然と顔に笑みが浮かんだ。
「そりゃよかった。じゃあまた今度機会があったら、アスナ達も連れてこようぜ」
「それはいいですね。楽しみにしてます」
アリスも同じように笑みを浮かべる。そして他に色々と話しているとすぐに転移門の前に着いた。
俺とアリスは住んでいる層が違うのでここでお別れである
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