TURN137 議会の腐敗その八
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「それでいいな」
「こうなったら仕方ないわね、内乱にまでなったらね」
それこそだとだ、エリザも言う。
「最初からそう思っていたしね」
「まあ思ったよりひどくならなかったな」
「ええ、そう思うとよかったわ」
エリザはイギリスに微笑んで答えた。
「それじゃあね」
「出ような」
こう話してそしてだった。
セーラ達はイギリス主導で議会を出た、貴族達は何とか彼等を出すまいとするが。
イギリスが彼等の方を見てだ、こう言うのだった。
「言ったな、指一本触れるなってな」
「くっ・・・・・・」
「精々頑張るんだな」
イギリスは彼等を見据えて言った。
「御前等だけでな」
「私達は女王さんと共に行きますので」
イギリス妹も言う、セーラの傍にいて。
「後はご自由に」
「あの、祖国殿がおられないと」
「我々は」
大義名分が成り立たないというのだ、これには彼等も困惑した。
しかし彼等は止まらない、それでだった。
イギリス達はセーラを連れてだった、そのうえで港まで向かいそこからエイリスを出る、そこにはエイリスの主力艦隊も揃っていた。
貴族達の私兵やならず者達も集まっていた、だが。
その彼等には正規軍達が睨む、それで黙らせていた。
そして貴族達もだ、とてもだった。
手が出せなかった、セーラ達を見送るしかなかった。
気付けば王族達は皆出ていた、それで。
残ったのは貴族達とその私兵、そしてならず者達だった。本当に何もいなかった。
仕方なくなった、クロムウェルが言うのだった。
「こうなってはわしがだ」
「はい、そうですな」
「ここはクロムウェル卿にお願いします」
「国家元首としてです」
「お立ち下さい」
貴族立ちも仕方なくなった、そのうえで。
クロムウェルが護国卿となった、それでだった。
彼等はその政策を掲げた、その政策は。
徹底抗戦だった、それだった。
「植民地を全て奪い返すぞ!」
「エイリスは世界帝国であり続ける!」
「何としてもだ!」
「絶対に!」
彼等は口々に言う、そして。
枢軸諸国との徹底抗戦を掲げ彼等へえの多額の賠償金も要求した。それでどうしてもだと言うのだった。
セーラ達は程なくパリに着いた、エイリスの正規軍を連れて。
イギリスはパリに着いてからこう言った。
「まあ後は連中だけだからな」
「正直連中に従う奴なんていないだろ」
フランスがそのイギリスに言う。
「そうだろ」
「ああ、正規軍を連れて来てるからな」
だからだとだ、イギリスは真剣な顔でフランスに返した。
「もうな」
「あの私兵艦隊だけか、どうってことないな」
「いや、まだな」
「何だよ、、正規艦隊で残ってる奴がいるのかよ」
「そういうのはいないんだよ」
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