悲しみを背負うには
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とっては亡霊である前に、マスターなのだ。
「皆さん、本当にありがとう。ウェンディ達を頼みます」
伸ばした手は、届かない。
その手が届く前に、ローバウルは光の粒子となって静かに消えた。
それと同時にウェンディ達に刻まれた紋章が、ゆっくりと消えていく。
「「「マスタァーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」
残された3人の悲痛な叫びが響く。
恩人を逮捕され、仲間達とギルドを失った・・・その辛さや悲しみを抱えるには、12歳と15歳という年齢はあまりにも幼かった。
7年間一緒に暮らしてきた人達を、7年間会いたいと願い続けた恩人をいっぺんに失う。
その悲しみは純粋に涙へと変わり、3人の頬を濡らした。
「!」
すると・・・そんな3人にエルザが歩み寄った。
そして、ウェンディの肩にトンと手を置く。
「愛する者との別れの辛さは・・・仲間が埋めてくれる」
ジェラールとの別れの辛さを埋めたのが仲間であったように。
同じ経験をしているからこそ、エルザには言える。
「来い、妖精の尻尾へ」
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