悲しみを背負うには
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うにトライメンズが踊り出す。
それをバックに、一夜も踊り出す。
「宴かぁ」
「脱がないの!」
「フフ」
「アンタも脱ぐなっ!」
そして何を着ても脱ぎ癖は発動される。
踊り出す青い天馬メンバーを見て笑みを浮かべるグレイとリオンだが、つい先ほどまで着ていた上半身の服はない。
ルーシィとティアがツッコみを入れた。
「さあ、化猫の宿の皆さんもご一緒にィ!?」
「「「ワッショイワッショイ!」」」
一夜はマイク代わりに持っていたニンジンを化猫の宿メンバーに向ける。
―――――が。
「ワ・・・」
―――――空気が重い。
ヒュウウウウウウ・・・と冷たい風が吹く。
ウェンディ達以外のメンバーの表情は暗く無反応であり、お祭り騒ぎの欠片もない。
凄まじい温度差に踊っていたトライメンズやそれにつられて踊っていたエルザとティア、ヴィーテルシアを除く妖精メンバーは踊った大勢のまま固まった。
蛇姫メンバーやエルザ、ティアとヴィーテルシアもその無反応に不思議そうな表情になる。
「皆さん・・・ニルビット族の事を隠していて、本当に申し訳ない」
その重い空気をローバウルの言葉が破った。
「そんな事で空気壊すの?」
「全然気にしてねーのに。な?」
空気を壊した理由がニルビット族の事を隠していたからだと知るが、ナツとハッピーは全く気にしていない。
それは他のメンバーも同じだ。
「マスター、私達も気にしてませんよ」
ウェンディが言い、ココロがこくんと頷く。
が、アランは何の反応も見せず、ただ暗い表情で俯いていた。
「皆さん、ワシがこれからする話をよく聞いてくだされ」
ローバウルは語り出す。
その声には真剣さがあり、大事な話だというのは頭のネジが1本抜けて代わりにエノキが刺さっていると思うくらいにマヌケなルーにも解った。
「まずはじめに・・・ワシ等はニルビット族の末裔などではない」
「ニルビット族そのもの。400年前ニルヴァーナをつくったのは、このワシじゃ」
400年前ニルヴァーナをつくったのはローバウル―――――。
その言葉を意味は意外にもすぐに頭に入った。
「何!?」
「はぁ!?」
「うそ・・・」
「400年前!?」
「「・・・」」
リオンとティアは目を見開き、ルーシィが呆然と呟き、ハッピーが驚愕する。
ナツとルーは突然のスケール大きめの話にポカーンとするばかり。
ウェンディとココロは目を見開き、その体が自然と震えた。
「400年前・・・世界中に広がった戦争を止めようと、善悪反転の魔法ニルヴァーナを
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