暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第314話】
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っ」


 いつまでも見ていたら美冬が不機嫌になるため、これも一口で口に入れ、咀嚼……。


「……うん、美味いな。 たこ大きいし、天かす入れてサクサク感出してるし」

「だよね♪ パクッ、モグモグ……」


 幸せそうな笑顔で食べ続ける美冬――そして、いよいよ俺の分のたこ焼きが出来上がった。


「はい、十六個入りおまちどおさま!」

「ありがとう、はい、代金」

「毎度ありー! また来てね有坂くん、先生も!」

「えぇ♪ またこっそり脱け出して来るわねぇ♪」


 ……それはそれでまずい気がするのだが……。

 まあいいか、教師もたまには羽目を外さないとやってられないだろうし、母さんも少しはストレス発散になるだろう。

 とりあえず屋台から離れ、簡易ベンチに座って俺達はたこ焼きを食べてると――。


「そういえば……一度貴方達を見に行きたかったけど、なかなか休めなかったのよねぇ〜。 ヒルト、美冬ちゃん、二人とも似合ってるわよぉ♪」

「ありがとうお母さん♪ ……ちょっとコスプレな気もしなくないけどね?」

「同じく。 ……てかだて眼鏡まで掛けたら誰ってならないか、俺?」

「あら? 凄く似合ってるわよぉ? ヒルトの事が好きな子は皆惚れ直したかも? 違う一面を見せることも大事よぉ♪」


 ……俺にはよくわからないが……。

 ……まあ、皆に好かれて嫌な気分ではないが。

 たこ焼きを一気に食べ終え、指定されたゴミ箱へと捨てると時間を確認する。


「……もう十分たったのか、まだ食べ歩き出来てないんだが……」

「も、もう十分? うーん、やっぱり十分は短すぎるよぉ……」

「あらぁ? 十分って何かしらぁ?」


 十分の意味が理解できない母さんは、首を傾げて訊いてきた。


「んと、休み時間が約一時間あるんだけど、大体一人十分程度で俺と回ることになってて、美冬が四人目なんだよ」

「そうなんだぁ……。 美冬ちゃん、時間なら仕方ないわよぉ。 また今度、ヒルトとデートしなさいな♪ お母さん、キスぐらいまでなら何にも思わないからねぇ〜」

「!? ゴホッゴホッ! ……母さん、いきなり何言ってるんだよ!」

「…………」


 突然の言葉に思わずむせかえり、美冬の方は軽く俯いてしまった。


「うふふ♪」


 そんな俺達の様子を茶目っ気たっぷりな笑顔で見ながら母さんはたこ焼きを食べる。


「と、とにかく。 ……俺はもう行くからな?」

「えぇ。 じゃあヒルト、また後でねぇ〜」

「……あっ、お兄ちゃん、また……ね?」


 美冬の顔が赤いのが気になったものの、流石に未来を待たせるわけにはいかず、俺は手
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ