第十話
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な。それがちょっと事情が変わっただけさ』
そう言って俺にヴァーリを預けたのである。
まあ、ヴァーリは俺の家にアザゼルが元々寄越す予定だったのは聞いていなかったのか顔を赤くしていたが……ものすごく可愛かった事だけここに記しておこう。
「落ち着いて寝てるな……もうちょっと寝かせてやるか……」
俺はヴァーリを起こさないようにそっとベッドを抜けて朝食を作るためにキッチンに向かう。
「ん?何やら何かを作っている音といい匂いが……」
俺は気になりそのままキッチンを覗くと
「ああ、イッセーちん。おはようにゃん」
そこには着物の上からエプロンを着た黒歌がいた。
「ああ、確か……黒歌、だったか?」
「そうにゃん。失礼させてもらって台所借りさせてもらったけど……ダメだったにゃん?」
「いや、ダメじゃないけど……このいい匂いは?」
「ああ、それはきっと味噌汁にゃ。私のオリジナルブレンドにゃ」
「オリジナル?」
オリジナルでこんな美味そうな匂いなんて……
「黒歌って結構……ていうかすごく料理上手いのか?」
「にゃはは……私たちのチームの中では一番上手いかな?今はヴァーリにも教えてるにゃ」
「へぇ……」
これは朝飯が楽しみだな。
「イッセーちんも結構な料理のお手前だったにゃ。昨日の夕食結構美味しかったにゃ」
「こんなに上手い黒歌にそんな言葉を送られるのなら自信もつくってもんだな。それじゃあリビングで待ってるな」
「お楽しみにしてるにゃ」
そう言って俺はリビングに向かう。
そしてそこには
「おう、イッセー!おはようだぜ!」
「イッセー君、おはようございます」
「イッセーさん、おはようございます!」
美候達がそれぞれソファや机に座りテレビを見ていた。
まあ、ここまで見れば何がどうなっているかはわかるだろう。美候達もこの家に住む事になったのである。
ヴァーリが俺の家に住む事が決定した後
『だったら俺らも兵藤の家に住むぜ!ヴァーリがずっとイッセー君イッセー君とうるさかったからな。どんな男か気になる所だぜ!』
と、そのような事を言うものだからヴァーリが恥ずかしがって美候に攻撃を加えてたし……。
「皆早いな」
「僕等は大体この時間帯には起きてますからね。ヴァーリはまだ寝ているのでしょう?」
「ああ」
「ヴァーリは私たちと活動していた時には殆ど寝ていませんでしたからね。貴方がいる事で安心しているのでしょう。休ませてあげましょう」
「そうだな」
やっぱりヴァーリは無理してたんだな。まあ、ヴァーリ達の事も俺が守るけどな。
「お待たせにゃ〜朝ご飯が出来たにゃ〜……む?ヴァーリにア
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