第十話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
……もう、休んでもいいんだぞ?」
「私は止まらない……絶対に!」
「そうか……強制的にでも休ませる……知ってるか?眠れるお姫様ってのは王子様のキスで目を覚ますんだぜ?」
俺はそう言って……自身の中にある神器、進化する勇気を進化させる。
「禁手……!繋がりあう力……!」
俺はそう呟き……ヴァーリの唇に自分の唇を重ねる。
「っ!ムゥ!?」
ヴァーリは俺にキスをされた事に驚いているが……次の瞬間
「っ!あああああぁぁぁぁぁぁ!!!???」
ヴァーリの背中にある白い翼が今まで見た事がないくらいまばゆく輝きヴァーリは俺から離れそして苦しみだす。
そしてあまりの苦しみに耐えきれなかったのか鎧を解除する。
「な、なんで……?」
「俺の神器。進化する勇気の禁手……繋がりあう力の能力だ。これは他の神器とは違って対象に俺の力を譲渡する力だ。それもそれを半永久的に相手に宿す事が出来る……でも相手自身が俺に心を開いていなければ体と神器、両方に向かう筈の力が神器のみに向かう。そして神器は許容量を越える力を入れられ、半ば暴走状態になる」
「そ、そんな禁手が……?」
そう、これこそ俺の神器、進化する勇気の禁手なのである。
ちなみになんでこんな面倒くさい事をしなければいけないのかえおなぜ俺が知っているのかは……後で説明する。
「まだ……まだ、終わってない……!」
ヴァーリは倒れながらも尚も立ち上がろうとする。
「なんでだ……お前はなんでそこまでして自分の力を知らしめようとするっ!」
「貴方がさっき言ったじゃない!私は迫害されてきた、私を迫害してきた奴らに私の力を見せつけるんだ!!」
そう言いながらも……ヴァーリは泣いていた。
まるで……彼女の本当の姿はこんな事したくないとでも言わんばかりに。
「私は……ただ、認めてほしかったの……!」
ヴァーリは膝をかくんと折り曲げてその場に崩れ落ち座り込む。
「皆、私を迫害する……同年代の男の子や女の子……その親や大人達……皆が皆、同じ事しか言わない……「この忌み子が!」って……」
「…………っ」
忌み子……それは簡単に説明すれば呪われた子供に言われる言葉。そしてそんなのは皆の妄想が作り上げた憎悪を向ける対象。自分にこんな事が起こったのはあそこの子供のせいだ……そんな謂れもない罪を被せられた子供達に付けられたその子供達を侮辱する蔑称。
ヴァーリは右手を地
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ